毎年秋の彼岸の時期に、ハチが眠る近くの普光寺で塔婆をたてて彼岸供養をしている。ハチが亡くなって6年、人間なら七回忌にあたる年だが、彼岸供養でお年忌の代わりをしてきた。
ペットの合同墓地の墓誌名も大分増えてきたが、ハチにとっても天国で仲間が増えて喜んでいるかもしれない。
ハチが生きている頃、散歩で知り合った地元の人たちも、今は殆ど70代80代で犬たちは既に亡くなり、飼い主同士会うことが少なくなった。しかし、時々顔を合わせると、互いに犬の名前を呼び合って昔を懐かしむ。愛犬たちが仲良くしていたように、飼い主の人間たちもペットの縁で結ばれている。
コロナ禍で外出も減り、ペットの縁もないので散歩することもなくなった。犬や猫は癒しになることは間違いないが、高齢者がこれから飼うとなると覚悟がいる。飼い主の方が動けなくなったり、先に死んだら誰が面倒見るのか責任を持てない。
天国のハチから声が聞こえて来た。
「お父さんお母さん、ボクがいなくて寂しいだろうけど、ボクはいつも一緒だよ」
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