WHO(世界保健機関)が2018年に発表した統計によると、男女の平均寿命1位は日本で84.2歳。 世界一の長寿国となっているが、 我が国の高齢者の貧困問題は深刻である。
今朝の新聞1・2面に「老いてもなお仕事する理由」のタイトルに目が行き読んでみた。人手不足の時代で、国は高齢者の就労を促進すると言うが、定年を過ぎても生活のため、無理して働く高齢者が多いのも事実である。
2017年の高齢者就業数は807万人と過去最多を更新したそうで、その約4割は70歳以上が占める。そして高齢者の49%は、「収入がほしいから」が理由になっている。
新聞には高齢者数人の取材報告がなされていた。一人はお寺で露天商を営む74歳の女性。40年前に病気で夫を亡くし、子育てしながら65歳の定年まで働き、夫が残した自宅の建て替えに退職金をつぎ込み、住宅ローン残高300万円超の返済は80歳まで続く。年金だけでは生活できないから働いているという。
このように資産のある人は、家を売れば何とかなる人はまだいい。核家族化で一人住まいの高齢者も多く、アパート住まいで働けなくなったりして、誰も助けてくれないなんてことになったら大変だ。
国は借金が増えるばかりで、老後の面倒まで見ていられない時代に入っている。自助努力せよといっても今からではどうしようもない。老々介護は当たり前で、最後は自死を選択せざるを得ない時代がやってくるかもしれない。
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