近くの本屋で、表紙の「素晴らしき高度成長時代」のタイトルに目が止まり、また、目次にあった「少年犯罪の戦後史」(柳田邦男)、「北の国から見た欲望まみれの日本人」(倉本聡)を読みたくなって、40年ぶりぐらいに文藝春秋を買う。
「少年犯罪の戦後史」では、少年凶悪事件の根源に虐待の連鎖が、少年の人格を破壊しているという。「北の国から見た欲望まみれの日本人」では、たった4年で風化した大震災、日本人は大切なことをすべて忘れてしまったと書いている。
「素晴らしき高度成長時代」の読者投稿を読んでいて、なるほど自分もそうだと言うように納得してしまう。銀行員として釈迦力働いてきた自分は、銀行員らしい堅実な生活というより、消費が美徳とばかりにお金を使ってきた。金は天下のまわりものと云わんばかりの人生だった。
しかし、晩年の今になって真に社会に役立つことをと心がけているつもりだ。家事調停委員としての家族問題の調整、少年事件の付添人の仕事も、社会の闇として眼をつむることをせず、見捨てることなく相談相手になりたいと思っていいる。
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