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父と息子の対話

2018年12月27日 13時38分48秒 | ハチパパのひとり言

              山口県 瑠璃光寺 子安観音       

父と息子の対話が少ないとどうなるか。自分の場合を今更考えても仕方ないが、昨日、非行少年の審判に付添人として出廷して思うことがある。

私は今74歳で、息子は49歳と46歳。それぞれ二人の孫がいる。今回のお父さんは45歳というから息子よりも若い。今の私達親子とは比較にならないが、私が45歳の時と置き換えてみることにする。そうすると私の息子は20歳と17歳と今回の少年とほぼ同じ。

少年には深夜徘徊で補導歴があり、今回は集団暴力事件で逮捕された。少年は口数の少ないおとなしい子で、たまたま主犯格の友達の車に同乗していたときに少年同士の喧嘩に遭遇して、いけないことと思ったものの逃げられず加担してしまった。

少年は家庭では暴力はなかったものの、父親が厳しくていたたまれず家出したこともあった。仕事は真面目にしており、今回のことで悪い友達とは縁を切り、親に心配させないよう更生を誓っている。

審判結果は保護観察処分で、3ケ月間は補導委託先で仕事をして、その結果を踏まえて最終審判ということになった。付添人として、しばらくは委託先へ行って少年と会ったり、更生に向かって精神面でのサポートを続けて行きたい。

自分に照らしてみると、父と息子の対話はなくはなかったが少なかった。ましてや父子家庭という環境にあって、尚更積極的に対話すべきなのにしてこなかった。息子二人に厳しくできる資格のある父親ではなかった。

二人の息子には寂しい思いをさせてしまったが、おふくろのおかげ、息子の頑張りもあって非行に走らなくて本当に良かったと思っている。今回の少年の家庭とは環境等違うが、父親と息子の対話が少ないと、我が家もこうなっていたかもしれない。紙一重の差が家族の人生を変えてしまう。

 



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