ハチの家文学館で俳句を始めてから14年になる。初めのころは単に五七五の字数だけを決めごとに、季語のない無機質な句ばかり作って来た。
ある時から俳句の作り方の本と俳句歳時記を買って、俳句とは何か真剣に勉強するようになり、無季語俳句から脱皮したように記憶している。
近頃、テレビで俳句番組がおもしろくなってきた。俳句というと以前はNHKぐらいだったが、民放の番組「プレバト」の俳句が人気で私も毎週欠かさずみている。人気俳人夏井いつきと梅沢冨美男のバトルが番組を盛り上げ、夏井さんの添削が実に見事である。
昨日放送のNHK俳句 増刊号「歳時記食堂~おいしい俳句いただきます~春」を初めて視聴したが、旬の食材と俳句を味わう番組として興味深い。女将役に俳人宇多喜代子、若女将役に壇蜜、ゲストはかたせ梨乃と精神科医名越康文。「男はつらいよ」でお馴染みの渥美清の句も詠まれていた。
『壺焼に砂のまじりて風つよく』 (風天=渥美清)
俳号はフーテンの寅さんからネーミングしたのだろう。渥美清の風貌からは俳句を詠むとは想像できないが、俳句の世界でも結構有名で218句の作品を残しているそうだ。
私の場合、未だに読者を唸らせる俳句が一つも出来ていないが、俳句は好きな詩の枠組みの一つとも考えており、自由奔放に作っていきたいと思う。そしてコロナ禍で中断しているご近所の高齢者の俳句の会が、少しでも早く再開出来るよう願ってやまない。
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