録画しておいたNHK教育テレビ こころの時代藤野正観「仏を描く 祈りを描く」を観る。
「仏画は人々の祈りそのもの。仏画の根底にある慈悲や慈愛を伝えるのがわたしの使命」と、京都の仏画師・藤野正観さん(60歳)が語る。 藤野さんは、もともと絵が好きで、中学高校と美術部に籍をおき、高校卒業後は京都の西陣織物の絵師として独立するまでになったが、30代半ばで初めて仏画を描き、仏様の導きでこの仕事にたどり着いたと話されていた。
私の仏像写真は全くの素人写真で、藤野さんのようなプロの足元にも及ばないが、仏様を撮らせていただくときの畏怖敬虔(いふけいけん)な気持ちと、仏さまの教えを多くの方に伝えたいという姿勢に共感した。
藤野さんの作品はどれも素晴らしい。仏画を描いてみたくなった。自宅の書棚に松久宗琳さんの仏画の描き方本があったので、カミサンと一緒にページを捲りながら、「描けたらいいね」と話がはずんだ。
藤野さんが仏画を生業にしようと考えたころ、京都善峰寺のご住職を訪ね、いろいろ相談したことがキッカケで、今でも善峰寺との関わりが深いことも番組で放映されてわかった。このお寺には、5年前の平成17年6月1日に西国三十三観音巡りの第二十番札所として、カミサンとハチと一緒に訪れている。もう一度お参りして藤野さんの作品原画を拝見したいものだ。22/12/12
小学校6年のときに、「フランダースの犬」のラストシーン、ネロ少年が死ぬ間際に、ルーベンスの絵を見ながら幸せを感じて旅立った場面に感動して、絵の素晴らしさを知ったそうです。そのルーベンスの絵は宗教画のようなもので、現在の仏画にも共通するようです。