いま3月4日午前2時台、NHKラジオ深夜便からベンチャーズとニニ・ロッソの演奏が聴こえる。
トランペットの詩人と言われるニニ・ロッソ。甘く切ないメロディと音色。何度聴いても心地よい。1967年に初来日してから、28回日本にやってきているという。
ニニ・ロッソの演奏曲目は、「ゴッドファーザー愛のテーマ」「夜明けのトランペット」「ソレアード」「アドロ」「夢のトランペット」「嘆きの天使」。
私がヒュッテルのトランペットを買ったのが20歳のときで、高校吹奏楽部のOBでビッグバンド「楽団ジェリーメン」を結成してトロンボーンを演奏していた時でもある。その楽団は今でも故郷浜松のアマチュアバンドとして活動しており、最年長のバリトンサックス奏者Mさんは75歳になる。
勤めていた銀行のパーティなどで、先輩のIさんのウクレレとコラボして拙い演奏をした記憶がある。「夜明けのトランペット」や「夕焼けのトランペット」が得意で、ひとり河原や独身寮の屋上乾燥室などで練習していた。
ヒュッテルのトランペットは、屋根裏部屋に眠ったままであるが、今から50年前、目黒のバーのツケの支払いに事欠いて、質屋に2度入れたことがあった。トランペットを持っていて一番役に立ったことかもしれない。
マウスピースを唇にあてることはもうないと思うが、トランペットは私の青春時代の一コマを象徴するようで懐かしい。楽器とはかなり遠ざかってしまったが、直前の1時台のアンコール放送、南里沙さんのクロマチックハーモニカに刺激を受けて、いま私の机にある24穴のハーモニカを吹いてみたくなった。
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