さまざまな本を読ませていただいて、自分なりに思ったことは…
人は、老年まで寿命を全うすることが出来るのならば、五部の生き方を楽しめるということ。
産まれてから歩んでいく行程には、5通りの違った背景があるんだと思う。
その中で、
今時点での自分の位置は、第三部目のところなのかな。
昨夜、夢をみた。
それは「明け方の瀬戸内海の光景」
僕にとって、まだ人生一部目の頃、毎年のように一定区間の寝台列車の旅を繰り返していた。
理由は家の一族が、父を除いて全て九州に居るため。
昔から乗り物は種類を問わず何でも好きなのだが、子供の頃は早く目的地に着いてしまう飛行機や新幹線よりも、旅をのんびり楽しめる寝台車が心地良くて、学校の休みの時季が来ると切符を入手するために走ってた。
乗車日の1ヶ月前から販売開始になるのだが、当時の寝台車は人気が高くて、発売日の一番に並ばないとすぐに売り切れになってしまう。
乗車券購入の用紙には、第三希望まで記入出来るのだが、僕の中ではいつもその順位が決まっていた。
〈はやぶさ〉
〈さくら〉
〈みずほ〉
そのうちのどれかでも切符が取れたら喜んで帰った。
取れなかった時は、途中で乗り継いででも、無理やり寝台車の切符を求めていた。
全盛期には、それくらい色んな種類の寝台車が走っていたんだよ。
乗る列車によって時間のズレはあったが、東京を夕方に出発して静岡県に入る頃には、窓の外が真っ暗な夜。
僕は、なるべく明るい景色を眺めたかったので、暗くなったら早めに寝て、その分早く起きるようにした。
そして…
空が薄明るくなってきた頃合に目を覚ますと、列車は岡山県から広島県にかけての山陽道.瀬戸内海沿岸を走っている。
明け方の空の下でオレンジ色の海が光り、島々が浮かんでいるのが見える。
それは今でも鮮明に覚えているくらい、子供心に残る印象的な絶景だったんだ。
だから、昨夜みたいに夢にまで出てくるのであろうがね。
幼少時代から千葉の海は見慣れていたが、同じ日本の海でも明らかにそれとは違う光景。
壁に付いている席を倒して、通路側の大きな窓からその雄大な景色を眺めていたのだが、まだ早すぎる時間なので周りは皆まだ就寝中。
シーンと静まった車内の中でコトンコトンと列車が走る音だけが聞こえてくる。
一人黙って海と島を見つめながら、その隅々までも記憶の中に吸い込まれてゆくのが分かる。
そういう思い出を振り返った時に、繰り返し一人旅に行かせてくれた親に感謝の念が込み上げてくるんだ。
今では、東京より西側へ向かう寝台車は全て失くなってしまったし、九州に行く機会も少なくなった。
それでも、第三部.四部.五部と…うまく歩んでいけるのなら、きっと幾度となく印象的な出来事とめぐり逢えるはず。
現在の国自体が決して安定している状況ではないが、
美しい海と島。
きれいな緑と街の夜景。
良い景色と旅が楽しめる日本であり続けてほしい。
人は、老年まで寿命を全うすることが出来るのならば、五部の生き方を楽しめるということ。
産まれてから歩んでいく行程には、5通りの違った背景があるんだと思う。
その中で、
今時点での自分の位置は、第三部目のところなのかな。
昨夜、夢をみた。
それは「明け方の瀬戸内海の光景」
僕にとって、まだ人生一部目の頃、毎年のように一定区間の寝台列車の旅を繰り返していた。
理由は家の一族が、父を除いて全て九州に居るため。
昔から乗り物は種類を問わず何でも好きなのだが、子供の頃は早く目的地に着いてしまう飛行機や新幹線よりも、旅をのんびり楽しめる寝台車が心地良くて、学校の休みの時季が来ると切符を入手するために走ってた。
乗車日の1ヶ月前から販売開始になるのだが、当時の寝台車は人気が高くて、発売日の一番に並ばないとすぐに売り切れになってしまう。
乗車券購入の用紙には、第三希望まで記入出来るのだが、僕の中ではいつもその順位が決まっていた。
〈はやぶさ〉
〈さくら〉
〈みずほ〉
そのうちのどれかでも切符が取れたら喜んで帰った。
取れなかった時は、途中で乗り継いででも、無理やり寝台車の切符を求めていた。
全盛期には、それくらい色んな種類の寝台車が走っていたんだよ。
乗る列車によって時間のズレはあったが、東京を夕方に出発して静岡県に入る頃には、窓の外が真っ暗な夜。
僕は、なるべく明るい景色を眺めたかったので、暗くなったら早めに寝て、その分早く起きるようにした。
そして…
空が薄明るくなってきた頃合に目を覚ますと、列車は岡山県から広島県にかけての山陽道.瀬戸内海沿岸を走っている。
明け方の空の下でオレンジ色の海が光り、島々が浮かんでいるのが見える。
それは今でも鮮明に覚えているくらい、子供心に残る印象的な絶景だったんだ。
だから、昨夜みたいに夢にまで出てくるのであろうがね。
幼少時代から千葉の海は見慣れていたが、同じ日本の海でも明らかにそれとは違う光景。
壁に付いている席を倒して、通路側の大きな窓からその雄大な景色を眺めていたのだが、まだ早すぎる時間なので周りは皆まだ就寝中。
シーンと静まった車内の中でコトンコトンと列車が走る音だけが聞こえてくる。
一人黙って海と島を見つめながら、その隅々までも記憶の中に吸い込まれてゆくのが分かる。
そういう思い出を振り返った時に、繰り返し一人旅に行かせてくれた親に感謝の念が込み上げてくるんだ。
今では、東京より西側へ向かう寝台車は全て失くなってしまったし、九州に行く機会も少なくなった。
それでも、第三部.四部.五部と…うまく歩んでいけるのなら、きっと幾度となく印象的な出来事とめぐり逢えるはず。
現在の国自体が決して安定している状況ではないが、
美しい海と島。
きれいな緑と街の夜景。
良い景色と旅が楽しめる日本であり続けてほしい。