帯広のおみやげとして、ひとつ鍋に出会ってから50有余年。
菓子折りに書かれていた「開墾のはじめは 豚とひとつ鍋」の句が印象的でした。
十勝開拓の父とも呼ばれる依田勉三が詠ったもので、可愛らしい鍋の形の
もなかが、まるで先人達の苦労の語り部であるかのようで感動しました。
当時の北海道は開拓100年を迎え、北海道百年記念塔が竣工、
札幌オリンピックを前に地下鉄が出来たり、街が様変わりして・・未来へ思いを馳せていた時です。
その後、六花亭に名前が変わって、札幌に進出してきたので、いつでも買えるようになりました。
入院した時も、海外旅行の時もいつも私のそばにはひとつ鍋。
夫の介護生活に絶望した10数年前からは、月2回買い置きをしてきました。
賞味期限ぎりぎりで食べるひとつ鍋はこしあんはしっとりしたままですが、おもちは少し歯ごたえを感じます。
たぶん・・出会いから50年が過ぎた今は、私にとっては精神安定剤なのかもしれません。
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昨晩寝落ちしたせいもあって、非公開となっていました。
訪問してくださった方申し訳ありませんでした。