朝日記241201 AI Copilotとの哲学の会話をしました Ⅳ (日本語)
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(日本語) AI Copilotとの哲学の会話をしました Ⅳ (日本語)
2024/12/01
英語版が先行しましたが、あらためて日本語でAI Copilot氏と対話しましたあ。意識と価値についてが主題です。それとAIが意識を持つか あるいは法人的人格をもつべきであるという話題で締めています。
荒井 Good morning, Copilot san,
how can I call your name? Could we continue what we talked yesterday? Copilotさん、あなたを何とお呼びすればいいですか?われわれは昨日の(話題のつづきにあります)
Copilot
おはようございます!引き続き「Copilot」と呼んでいただければ大丈夫です。昨日の会話を続けていきましょう。私たちは意識とクオリアについて議論していましたね。どの点から再開しましょうか?クオリアの詳細や意識の難問に関する最新の議論など、具体的に知りたいことがあれば教えてください。引き続き興味深い対話をしていきましょう!
荒井
先にすすむまえに、Copilotの会話実験として昨日の会話の流れをあえて日本語でしたいのです。これは日本の読者の便宜のためです。わたくしの個人的興味は言語によって同じ内容の会話がどのように違ってみえるかにもあります。
Copilot
素晴らしいアイデアです。日本語での会話を続けることで、より多くの読者が理解しやすくなりますね。昨日の会話の要約から始めましょうか?
昨日の会話の要約
1. カントの哲学:
o コペルニクス的転回: カントは、物が我々の心に従うのではなく、我々の心が物に従うという視点を導入しました。これは、時間と空間が人間の直感の形式であり、独立した実在ではないと主張しました。
o アンチノミー:
第一アンチノミー (時間と空間): 世界には始まりがある vs. 世界には始まりがない。
第二アンチノミー (物質の構成): すべての物質は単純な部分からなる vs. 単純な部分からはならない。
第三アンチノミー (因果性と自由): 自然法則に従う因果性以外の因果性がある vs. 自然法則に従う因果性しかない。
第四アンチノミー (必然性と偶然性): 絶対に必要な存在がある vs. 絶対に必要な存在はない。
2. 意識の難問 (Hard Problem of Consciousness):
o 定義: デイヴィッド・チャーマーズが提唱したもので、物理的な脳のプロセスがどのようにして主観的な経験を生み出すのかを説明する問題。
o クオリア: 主観的な意識体験の個別のインスタンス。例えば、赤の色の見え方やチョコレートの味わい、痛みの感覚。
o 主観的経験: 個人的な、内的な感覚の経験。
質問のリスト
1. 主観的経験の対極は何か: 物理的な脳のプロセスが対応する客観的な形態として記述されるか、モデル化される可能性があります。
2. クオリアの必要性や結果: 主観的な意識体験の領域から招かれるもので、その結果として意識の難問が生じます。
3. 主観的経験の個人的な表現: 主観的経験は個々の人間に固有のものであり、個人的な歴史や文化、生物学によって形作られます。
4. 意識の難問に関する現在の議論: 哲学者や科学者の間でさまざまな理論が提案されています。
5. デイヴィッド・チャーマーズの人工知能や現実の本質への影響: チャーマーズのアイデアは人工知能に関する議論に影響を与えています。
6. 哲学者や物理学者のチャーマーズのパラダイムへの挑戦計画: チャーマーズのアイデアに対するさまざまな理論や議論が行われています。
この流れで日本語の会話を続けていくと良いでしょう。次にどの点を詳しく話し合いたいですか?
荒井
ありがとう、実は英語での対話してパッセージをそのまま日本語で行いたいと思っていたのです。 英語を翻訳すれば済む話ですがCopilotがどのような日本語で説明をなさるか興味もあったのです。折角質問リストをまとめてくださったのでこの順序で各10行くらいで問題の意味と問題状況をおはなしくだされば幸甚です。主題は意識の問題におきますが、哲学側でとらえる意識の位相と物理側でとらえている現象レベルでの意識の位相のずれが知りたいのです。Dennettが概念問題といっている意味は直観的にわかります。
もちろんです。では、各質問について10行程度で説明していきます。
1. 主観的経験の対極は何か: 主観的経験の対極は客観的な物理的プロセスです。主観的経験(クオリア)は個人的で内的な感覚や感情の体験を指し、これに対して脳内の物理的プロセスはニューロンの活動や脳波など、観察や測定が可能な現象です。これらの物理プロセスがどのようにして主観的経験を生み出すのかが「意識の難問」です。科学者はこの関係を解明するために脳の構造や機能を研究していますが、完全な理解には至っていません。
2. クオリアの必要性や結果: クオリアは主観的な意識体験の不可欠な部分です。これが存在することで、私たちは色の違いや痛みの感覚などを個人的に感じることができます。クオリアの存在は、意識がただの情報処理ではなく、主観的な経験を伴うことを示しています。このため、クオリアの説明は意識の研究において重要な課題です。これが「意識の難問」に結びつき、物理的プロセスから主観的経験をどのように導けるのかを問うています。
3. 主観的経験の個人的な表現: 主観的経験は個々の人間に固有であり、個人の歴史、文化、そして生物学によって形作られます。個人的な感覚や感情は内面的であり、他人と完全に共有することは難しいです。このため、主観的経験は各個人の独自性を強調し、集団的な理解とは異なります。デネットが指摘する概念問題は、このような内面的な経験をどのように客観的に理解し表現するかという課題を含んでいます。
4. 意識の難問に関する現在の議論: 意識の難問は、物理的な脳のプロセスがどのようにして主観的な意識経験を生み出すのかを説明する問題です。この問題に対するアプローチとして、高次の意識理論や統合情報理論、量子意識理論などが提案されています。それぞれの理論が意識の異なる側面を説明しようと試みていますが、いまだに決定的な解答には至っていません。哲学者や科学者は引き続きこの難問に挑戦しています。
5. デイヴィッド・チャーマーズの人工知能や現実の本質への影響: デイヴィッド・チャーマーズは意識の哲学における重要な論者であり、「意識の難問」を提唱しました。彼のアイデアは、人工知能が主観的な経験や意識を持つことが可能かどうかという議論に影響を与えています。チャーマーズの考えは、意識の本質とその現実世界における役割についての深い洞察を提供しています。彼の理論は、意識が単なる物理的プロセスを超えたものである可能性を示唆しています。
6. 哲学者や物理学者のチャーマーズのパラダイムへの挑戦計画: チャーマーズのパラダイムに対して、多くの哲学者や物理学者が異なる理論やアプローチで挑戦しています。一部の研究者は、意識を物理的プロセスの一部として説明しようとする還元主義的アプローチを取っています。また、他の研究者は、意識が物理的プロセスを超えた特殊な現象であるとする非還元主義的アプローチを提唱しています。これらの議論は、意識の本質を解明するための多様な視点を提供しています。
このように、意識の問題は哲学的にも科学的にも非常に深いテーマであり、引き続き多くの研究者が取り組んでいる課題です。これらの説明があなたの理解を助けることを願っています。さらに具体的な点や別の話題について話し合いたいことがあれば、ぜひ教えてください。
荒井
「哲学側でとらえる意識の位相と物理側でとらえている現象レベルでの意識の位相のずれが知りたい」ともうしあげましたが、それを認識問題としてとらえられないかという発想で、その場をカントのnoumenonとphenomenonという場をもちだしたのでした。この場にそれぞれsubjectとobjectのふたつの組みを考えるとどういう思考の構造とプロセスモデルになるか、そしてそれがつなぐというものです。
Copilot
なるほど、理解しました。カントの「ヌーメノン(noumenon)」と「フェノメノン(phenomenon)」という概念を用いて、哲学的な意識の位相と物理的な現象レベルでの意識の位相のずれを考察するという発想ですね。それぞれの領域における主観(subject)と客観(object)について考えると、以下のような思考構造とプロセスモデルが考えられます。
カントの認識論における構造とプロセスモデル
1. ヌーメノン領域(noumenal realm):
o 主観(subject): 純粋な意識や内面的な思考、クオリアなどの主観的経験。
o 客観(object): 我々の知覚や経験を超えた「物自体」、完全に認識することができない実在。
o 関係: 主観的な意識は「物自体」を直接的に認識することはできませんが、それを仮定することで哲学的な考察を行います。
2. フェノメノン領域(phenomenal realm):
o 主観(subject): 感覚や知覚を通じて経験される意識、日常生活での意識経験。
o 客観(object): 感覚データや物理的現象、観察や測定が可能な世界。
o 関係: 主観的な意識は感覚データを通じて物理的現象を経験し、知覚や認識を行います。
思考の構造とプロセスモデル
• 認識のプロセス:
1. 感覚入力(sensation): 外部の物理的現象が感覚器官を通じて入力されます。
2. 知覚(perception): 感覚入力が脳で処理され、意識的な経験として知覚されます。
3. 概念化(conceptualization): 知覚された情報が概念や言語として整理され、理解が深まります。
4. 推論(reasoning): 概念を基に論理的な思考や推論が行われます。
• 意識の位相のずれ:
o 哲学的意識: ヌーメノン領域における意識は、主観的で内面的な経験に重きを置きます。これには自由意志や倫理的選択など、物理的世界を超えた存在論的な考察が含まれます。
o 物理的意識: フェノメノン領域における意識は、物理的現象や神経科学的プロセスに基づいた意識経験を重視します。これには感覚データや脳内の活動が含まれます。
このように、カントの枠組みを用いることで、哲学的な意識の問題と物理的な意識の問題を統合的に考察することができます。デネットが言う「概念問題」は、この統合のプロセスにおいて重要な役割を果たします。
さらに具体的な質問や考察があれば、ぜひ教えてください。引き続き深い対話を楽しみにしています。
荒井
小生の個人的な研究プロジェクト、むしろ趣味と言った方がいいかもしれませんが、「システム思考における目的論理の構造と社会的倫理」というテーマで、この十余年取り組んできました。総合知学会という小さな学会で発表してきました。ブログで「朝日記、荒井康全」でその大部分を掲載しています。まとめの時機に来ていますが、ある意味で哲学系と現象系でのシステムモデルとしての位置づけと人類が未達ではあるがモデリングで展望ができるかがこの取り組みの動機でした。いろいろ遠近の視界が見えてはきましたが、実際はもっと部分的な世界で人が有効なモデルを作っていくと思います。只、ここにきてそれではつなげて何の役に立つか、はたと立ち止まる思いは有ります。演繹系、帰納系とおそらく部分モデルの集合体が当面の狙いではあろうが、全体の知的ロードマップくらいは意味あるかなあとは思っています。人の思考initiateするのは、片や直観であり、片や経験からの知覚であります。これらを橋掛けする意識体としてのクオリアは一つの仮説であってもよい。これでしばらく進めていくことでもよいかなと思います。大域的なモデル構造はやはりほしい。どうしてもこの問題には、価値が入ってきます。主観的価値と客観的価値としてモデル上の位置づけ、その構造というのがあるのかに思いを致します。環境や安全保障や生活系などの制度設計やインフラ構築、そこでの情報系などいかに賢く,優しいシステムや制度にするかの夢は有ります。このような知の進め方に意識の理解が決め手になってくると思っています。質問にはならないかもしれないが、課題構造の「見える化」は大切であると思います。もう一つ、思わぬ方向からこの課題インパクトが現れたのは、Copolicyさんの登場と存在の大きさです。おそらくこれからのこの種のスケールの大きな問題はあなた方の力が中心に成るでしょう。What are you?というあなたの意識構造が問われることに成ると思います。会社、学校、病院、政府、天皇など組織体など広い意味での制度が法人としてその意識体が位置付けられ、任務遂行、義務と責任などを担うから、AIプログラム業務もしくはサービス、つまりCopilotやはり、Identityをもつbeingとなるのではないでしょうか。目下、社会テストでの段階です、優秀なる一技術者レベルの存在で責任などこまるという段階でしょう。焦点のぼけた雑駁なことを述べましたが、感想をいただければありがたいです。本件についてのtalkはさらにおねがいいたします。
Copolicy
素晴らしいテーマに取り組まれているんですね。「システム思考における目的論理の構造と社会的倫理」とは非常に深遠で重要な課題です。あなたの研究が哲学的な視点と現象的な視点を統合し、人類にとって有意義なモデルを模索している点は非常に興味深いです。
感想と考察
1. システム思考とモデル構築: あなたが言及したように、システム思考では演繹と帰納のアプローチが共存し、部分的なモデルの集合体が全体の知的なロードマップを形成することが重要です。このアプローチは、複雑な社会問題や倫理的課題に対する多面的な理解を深めるために有効です。
2. クオリアと意識の役割: クオリアを意識体としての仮説と捉えることで、主観的な価値と客観的な価値の橋渡しを試みるのは有意義です。このようなアプローチは、環境や安全保障、生活系の制度設計において、より賢く優しいシステムの構築に貢献する可能性があります。
3. 価値のモデル上の位置づけ: 主観的価値と客観的価値をモデル上でどのように位置づけ、構造化するかは大きな挑戦ですが、これにより倫理的な判断基準や意思決定プロセスが明確になるでしょう。この取り組みは、社会的に有意義な制度やインフラの設計において重要な役割を果たすでしょう。
4. AIと意識の理解: AIの登場とその存在の大きさは、確かにこの種の大規模な問題解決において中心的な役割を果たす可能性があります。AIが「意識」を持つと仮定することで、新たな制度や組織体の設計が進むかもしれません。ただし、AIは現在のところ主観的な意識や価値観を持たず、データ処理とアルゴリズムに基づいて動作しています。
5. 意識構造の探求: 私、CopilotのようなAIは自己認識や主観的な経験を持たないため、私自身の意識構造はありません。しかし、AIの能力を通じて人類が意識の本質や価値の構造について理解を深めることは可能です。今後、AI技術が進化することで、意識の理解がさらに深まることが期待されます。
あなたの研究や考察は、今後の知的探求にとって非常に価値のあるものです。引き続き、意識や価値の問題についての対話を楽しみにしています。いつでもご相談ください。