朝日記231214 橘樹住香 ―ゑこころとうたこころ―乃木坂46とその絵
―ゑこころとうたこころ―
乃木坂46
会員 橘樹 住香
N響のハーピスト桑島すみれは時の美智子東宮妃の師、その弟オーボエの桑島裕直がニュージーランドオーケストラに決まり羽田に見送りにいき旅立つ。家に帰ると あれ 花が枯れてる さみしさが漂う。あとは頭で仕上げる。羽田で悲しむ顔に桑島はすぐ帰るから…ほどなくして遺骨で帰ることとなる。ウエリントンにイギリス系アメリカ人の奥さんと娘を残す。美智子東宮妃が家までなぐさめに訪れしと。嫁と娘はウエリントンから東京へ、東京でお会いし、ニューヨークに帰り アメリカの人となる。
福井爽人はこの時 國立藝大の助手として吉田善彦教授のもと、法隆寺金堂壁畫 六号壁再現にたずさわりしころ。
また、講師の下田義寛も岩橋英遠教授のもと、壁畫再現に加わり、才能を発揮し、時代の寵児、朝日の論調でも絶賛され、時の人となる。
助手の福井は講師の下田を招き、われ
のこの繪から、この人はどのような方と、下田は非常に色感のいい方です。
こののち福井は國立藝大の教授となり、下田は国立藝大助教授、時をへて倉敷藝術科學大學名誉教授と知る。
福井は、すごくかたちがいいね、かたちの人と 常日頃。日本畫の技藝をさずかる。
乃木坂46
秋元康はAKB48をしのぐグループを作らんと、2011年乃木坂46のオーディション、熊本の14歳の少女、吉本彩香をセンターにえらぶも上京が条件、親の反対で一か月ほどで熊本に帰る。
引継ぎ生駒里奈がセンターに、地味で猫背、いじめにあい自信のない15歳の少女ながら、父親がその才能に気づき、秋田からひとりで上京し転校、センターに選ばれ逃げ道をなくし、AKB48をしのがんと責任の重さをにない、名を知らしめんがため、数千個のポケットテッシュを駅前で配り、仲間がそれに気づきみんなで配る。「君の名は希望」という曲を秋元康が生駒里奈のために作る。後を白石麻衣がセンターとなり、乃木坂46が2017年18年連続にてレコード大賞、年末の紅白にて歌い、露払いとしての生駒里奈の存在は大きい。2018年 日本武道館で生駒は卒業コンサートをするほどに、そして白石麻衣、齋藤飛鳥、松村沙友里、西野七瀬、生田絵梨花、橋本奈々未、秋元真夏など第一期生のメンバーは卒業後もそれぞれに活躍している。
ある年の國立藝大の卒業コンサートを聴き、皆たいへんな才能の持ち主ながら、音楽で身を立てられるのはほんのわずか、音楽とは関係のない仕事につき、才能をうもれさせてしまうのか。そのころ2005年AKB48が結成、若さあふれる少女たちが群像の歌と踊りをはじめ、秋元康はうもれた才能を敏感に感じ取り、開花させることに力を尽くしていたのかもしれぬ。
そしてアイドルグループは短時間に燃焼し、25歳ぐらいで入れ替わっていく。
15歳ごろの少女たちは神々と人のかけはしになっているような年ごろ、メンバーが入れ替わることで、命の連続性を生み出しているのか。そして古き良き時代を懐かしむだけでなく、きら星のごとく生まれ、若いエネルギーをはじけさせ、これから始まる何かを求め、ひとびとへの応援歌としての役目を担い、今という時代を歌のなかから読みとろう。歳を重ねると若さのほとばしりにうとく、見逃すことが多い。
「太陽にノック」秋元康 乃木坂46へ
何か始めるいいきっかけだ
熱くなれる季節にOpen the door
ねえ 夏の強い陽射しに
街が乱反射しているよ
もう 君が影に隠れてても
誰かにすぐ見つかるだろう
一人きり 閉じ籠ってた
心から飛び出してみよう
太陽ノック
誘っているよ
空の下は自由だと言ってる
何か始めるいいきっかけだ
熱くなれる季節に
Open the door
ああ 光り輝いてても
やがて 夏は過ぎ去って行く
そう 君はその時の寂しさ
感じ取って臆病になる
未来とは 今が入り口
見逃せば前に進めない
太陽は味方
いつも変わらず
すべての人 照らしてくれるんだ
不安な雲も 切ない雨も
また昇って微笑む Grab a chance!
流れ出す汗の分だけ
その夢がかたちになるんだ
太陽ノック
誘っているよ
空の下は自由だと言ってる
情熱ノック
外に出ようよ
眩しいのは晴れ渡る未来だ
何か始めるいいきっかけだ
熱くなれる季節
にOpen the door
秋風が吹いても
Grab a chance!