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朝日記250208 橘樹住香no.18―歴史逍遙―神のつかひ

2025-02-08 14:17:56 | 自分史

朝日記250208 橘樹住香no.18―歴史逍遙―神のつかひ


初出し:HEARTの会会報No.120 2025年新年号 NPO法人 人間環境活性化研究会 ISSN 2180-4454

―歴史逍遙―
神のつかひ
会員 橘樹 住香

 


あまのはら ふりさけみれは かすかなる みかさのやまに いてしつきかも

奈良のみやこ平城京は あとかたもなくきゆるも あすかへひめ (安宿媛・光明子)のひとみのおくにととめし三蓋山春日原生林は いまもめのまえに 裳裾に秋風のとほりしときをおもふ 神のつかひの三蓋山の鹿と 人のいきとしいけるむつましき奈良をはなれると 人の見かたはとりかはる 奈良の人たちは鹿を大切にし ひなはあしさまとす

筥根では土日祭日に役場から猪の退治とつたへ 山あそひに人のおほくつれたつときに鉄砲はあふない 今年に入り きのうもきょうも 鹿の退治にあれれと 鹿肉のもとめなのか
 
奈良の鹿を神のつかいとするのは わか國の憲法ににかよふ 憲法九条も鹿のようなもの 武器をたよりとせぬやほよろつの國々となれは穏やかなのに 萬國は日本をお手本にいまそ まなふときなのか

文明の十字路は きなくささをかかへるのはなにゆゑか トランプは米國の武器にかかはるディープステートにいどもうとしているのか プーチンはウクライナを日本のような夢の國へ ゼレンスキーはアメリカのディープステートにそそのかされ戰となる ドイツは第一次世界大戰にてやぶれ 一部がポーランド領となり 鐵道のもとめをこばまれ ひずみをもたらす チャーチルのわななのか また 蒋介石を應援するふりをして 毛沢東政権をつくりしは米國か 大東亜のいくさも 米英に闊歩する武器商人なのか 第二次世界大戰にひきずりこまる 朝鮮 ベトナム アフガニスタン イラクのいくさもしかり

防衛費をふやすために 國民をあおり台湾有事をいふも ありえぬ アメリカの基地はとは(永久)  日米同盟は米國から日本へのいくさをふせぐため 米國を大唐のみやこにみたてれば 倭國はその花 米國もいつの日にか枯れていくのか ふたたび平城京平安京のごとき桃源郷の夢の國へ
欧米は兵器の技術開発に力をいれ 米國はいくさにて世界一の大國となるも 日本は電氣炊飯器から 人のくらしの團欒の楽しさより生まれる技術開発 きめこまやかな先端技術は いつのまにかぬきんいで 萬國のこまりことをとく課題先進國として 日本なくして動かぬ世界に 倭國にてなしとげし半導体からスーパーコンピューターへ 萬國のゆたかな今日明日をになひ 尊き國となりゆく
觀光立國のわれの願ひ 時の小泉総理に傳はり觀光庁となる 抹茶や日本食や酒など 世界の人からこのまれ 日本をまもるのは津々浦々にあふれかへる異國の旅人となろう 日本傳統工藝に異國の人も挑むやも 武器にたよらぬ觀光の國へ 眞珠の國 日本こそ地球のたからとたふとばれ 日本列嶋まるごと 世界遺産となる日をいのる

われの子守歌は讃美歌と聖書とモーツァルトにふけり 母の三味線の音 わか葉のそよきに胸ときめかせ おさなき日のすみしひとみのこひしさを


 
 守屋多々志

 

 
菅原孝標はむすめとともに房総に旅立ち上総の介となる むすめは源氏のものかたりをもとめ 地蔵尊を発願し 一心に祈り手に入れる 源氏をたつさえ 都にかへり ひめみこの姿となり 更科日記となる 房総のなにかしの寺を訪れ この像のなかに娘のおもかけをしのひ うつす 
 

 

藤原王朝 京の都 池に衣笠山をうつし きらきらとひかりかがやき かぜがささなみをたて とほりすぎてゆく 藤原定家も明月記にてほれこみ 林泉のみごとさをたたう もっとも王朝のおもかげののこる景色をつたへ 平安朝の不動明王が西園寺邸につたはりうつしてみる 室町府源征夷大將軍義滿がこの地をめで 手に入れ鹿苑寺となり いまにつたふ はれのひ くもるひ 萬國の人々のひっきりになしに訪れ 林泉の美しさに わーすごいと歓声をあげ さすが やほよろづの國々の筆頭としての金閣寺となる 

 


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