朝日記150321 神さまのモデリングについてと今日の絵
おはようございます。
ラジオ体操は家でしました。
今日は「椿たち」と「木瓜と水仙」です。
体操の帰りにスケッチします。この季節は色づきまづので絵具を
もっていきます。
(椿たち)
徒然こと 1 神さまのモデリングについて
先週 以下の題名の報文をまとめ、所属する学会の年報として投稿申請をしました。
論文 「システム思考での目的論理の構造と社会倫理について」そのⅡ
(目的性論理の価値認識の「上限境界線」を考えること)
研究会で3回時間をいただき、発表しました。合せて、5時間を超えていたことになります。
なにを考えていたか 出発点は、自分の死生観であることは
ちがいなく、一度古典としっかり付き合いながら自分なりの態度をきめておこうという程度のものでした。
橋爪大三郎さんの東工大公開講座「旧約を読む」に通ってのもそれが動機で、4年ほど通いました。
絵を描くことは その間の通奏低音のごときもので、大病後の心身の回復を与えてもらったようです。
絵がたまってその「永代供養」としてネットの巨大ストックにとブログやHPを開設しました。
何を狙って、とりあえず何に焦点を置くか、わかりませんが、旧約での講義でのそのときどきの単語のことば遊びをしています。そういうのを、短文をメモ代わりにしていましてブログで「徒然こと」として掲載しました。たとえば「風」、「魂」、「自然」、「律法」、「自由」、「理性」、「自然権」、「直観」、「概念」などでした。それらを自分の意識の’るつぼ’で煮込むとなにがでてくるか、ときどき杓文字ですくて、鋳型に流し込み、さまして眺めます。使っている鋳型は、カントをつかいました。 この経過で、大学OBネットの「早起き同盟」の存在は、大きいです。ここでは、朝の挨拶が、自然に自分の脳裡にあるものを試しに鋳込むというおおらかさと優しさがあって、元気づけられました。ここでの、そこはかとない反応を感じて 行けそうなら、すこし飾りをつけて本ブログ「朝日記」などに挙げていました。 「きょうの朝日記と絵」というものでした。
*そうこうするうちに 現役時代の同業他社の友人から小さな学会に招聘されて「私の発信法」ということで 話をすることになりました。この学会が「総合知学会」です。
毎回 10人程度ですがここで 月例研究会に「ホッブスを読む」や、「カントを読む」で3クール、それに「自民党日本国憲法案をよむ」など、そのたびごとにメモを作っては かすれた声で話をしました。
*それで 君の死生観はどうなったかということですが、なんとも日暮れが近いのに ふと動機を忘れていたりします。困ったものです。気が付いたら、はいそこまで、ですね。
それはともかく、折角ですから、宗教社会学からカント先生に出会ったので、それを自分らしい筋で 思考の糸筋をつなげてみたいと思いました。
一方、仕事の関係で いままで捨てずに持っている知識素材は、化学のプロセスでの現象やシステムの数理モデリングでしたから、こういうものを認識論の土俵に載せてみるとどういうことになるかなと思ったのでした。焦点は Objectives,and subect to Constraintです。 晩学ですが、これをカントの思考フレームに重ねてみるとなにが見えるかというものです。
まとめると、「システム論と認識論」ということになりましょうか。
今回 原稿にしたのは「上限境界線」という概念で、 超越界と現象界の一番上のせめぎ合いの境界線のようなものを考える意味を探ったものです。数学の微分方程式でいえば、境界条件や初期条件です。現象界はこれを与えてしまえばそれで問題としては、「こちら側」完結です。
「こちら側から」考えるのと「あちら側から」考えるで、今回の報文IIは 後者に焦点を当てました。
「上限境界線(境界条件)」は、経験からの現象概念の先、思弁からの論理の境界のようなところになります。この辺は宗教とのからみもあって、カント先生たちは、論理の鉾を収めています。いまを生きる側の人間は「こちら側」から投影される境界条件としてはなにがあるか(あるべきか)はやはり重要におもいました。しらべてみると、英語圏の哲学者たちもおなじようなことを考えていていることを知ります。
それで、超越者(神さま)モデルというところから遊んでみました。ついでにキリスト教神学者から無神論者かもしれないと疑われているカントの神学哲学などを調べたりしました。
まとめとしては、 ウェーバー流の宗教社会学的視点で システム論と認識論とのつながりでの現代的問題意志を書いてみみました。(完結していません、続きは次ということになります)
エッセイ風ですので、とてもアカデミックでいう論文とはいえません。
これを 別途 ご紹介したいおもっています。
初稿は70ページのものですが、ページ数の制限もあるので30ページものにまとめています。
はやい話が 神様もモデリングが骨格です。
徒然こと2 前報について
同名論文 そのI と研究ノートが 総合知学会会報に掲載されましたので気が向かれたら ご覧ください。
題名は以下です。
(1)論文 「システム思考での目的論理の構造と社会倫理について」そのI
-序論カント「判断力批判」を読んで-
(2)研究ノート : 目的論理の構造としての「自由意志」と「因果性」を考える
-カント「純粋理性批判」の文脈を通して-
これらは以下から入れます。ご覧くだり、感想をいただければ幸いです:
(この種のものにしてはめずらしく、章節のマーカーとして絵をいれています。厚かましさを少し反省してはいます)
*掲載先:
Essays and Briefings on
http://www1.m.jcnnet.jp/multi-disciplinary/Journal2013.html
上のHPから総合知学会についても、ご覧になれます。
徒然こと 3 総合知学会のこと
理系のOBが多い小さな学会(会長小松昭英氏)です。
十年以上の歴史があり、月例研究会(第二土曜、午後)を
田町の東工大キャンパスで やっています。
三年前に化学工学会の旧知の友人から「わたしの発信法という」という題名で話題提供依頼の付き合いです。
話をじっくり聞いてくれるので そのまま居ついています。
蛇足ですが、他にNPO法人・人間環境活性化研究会[HEARTの会]」も、エッセイと表紙・挿絵の発表の場として感謝して投稿しています。
以上。(木瓜と水仙)
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