それでは先ずは、ステップ1)今置かれている状況・環境そのものに働きかける (物理的アプローチ) からみてみましょう。
これには洞察力と行動力が要ります。 ただ、必要となるのはあなたの能力よりも「勇気」です。
今置かれている状況・環境がもしあなたを苦しめているのならば、それを放置せずに何らかの「対処」をしたいところですが、当然のことながら先ずは問題の本質ー苦しみを引き起こしている真の要素をしっかりと見極めてから、それにピンポイントで挑みたいですよね。
先ず病気など体の不具合に対して西洋医学の薬や手術で解決を図るのをイメージしてみましょうか。その不具合の本質が明らかになれば効果的な治療にも至るであろう一方で、初期症状の様子だけでむやみに施してしまうと、場合によっては的外れなアクションになってしまい、マイナス効果を及ぼしてしまう事も考えられます。
病気やケガの問題は一例にすぎないけれど、あなたを悩ましている問題が何であれ、その本質・真の要素を注意深く分析し、見極めを誤らないことがとても大切になります。
例えば、家庭内の不和が悩みの中心にあったとしましょう。 それを何も考えずに「性格の不一致」だと決めつけてしまったとすると、そこからもしかしたら一生後悔するような致命的に誤った判断に導かれてしまうこともあり得るでしょう。 家族の中でのすれ違いなどが、実は症状であっても問題の本質でないことも多々あります。 仮にあなたが知らずにブラック企業に勤めていて、過酷な労働や不法な残業を強いられていて、あなたのエネルギーを不当に奪っているとしましょう。 その結果、家庭で過ごす時間が極端に少なくなり、また残された貴重な家族との時間も、疲れが祟って思うような過ごし方ができない。 そんな場合は、問題の本質は家庭内の「性格の不一致」ではなく、あなたの職場という事になるでしょう。
そして、具体的なアクションに移る際に要するのが「考える勇気」と「行動を起こす勇気」になろうかと思います。 現状の生活パターンやリズムから外れてしまうときには、多かれ少なかれ何らかの痛みを伴うものです。 その痛みを考えるとき、私たちは時に考えることすら怖くなり、止めてしまうことがあります。 なので考えることを止めてしまわない勇気が必要なのです。 先の例でいけば、職を変えることに伴うリスクと、家族との大切な絆が崩壊してしまうことのリスクを天秤にかけてみる必要があります。 時に私たちは、知らず知らずに致命的に誤った判断をしていることに気付かされます。 そして、問題が職場だという事になれば、直ちにまずは「無害」なアクションから取っていきましょう。 例えば情報収集。 無料情報誌、ネット検索、職場以外の友人との会話などなど、低リスクで、やって損のないことは意外と沢山見つかる事でしょう。
その他、例えば車・貴金属・嗜好品などの所有物や、趣味、所属する団体などなど、自分が時間や財を費やしている物事の中に、生活に於ける優先順位の高位に置きすぎているゆえに「不幸」を呼ぶような要素がないかについても、探ってみる価値があるでしょう。仮にそれらのことに考えを巡らすのに数時間・数日を要したとしても、そのあとの何年・何十年の年月のことを考えれば、その費やす時間は「一生モノ」級の決定的に貴重な時間になるのではないでしょうか。