茅原大墓古墳(ちはらおおはか)現地説明会に 行って来ました(2.26 一日限り)
盾持ち人(たてもちびと)埴輪
珍しい笑顔の埴輪です。鼻とオデコが黒いのは 焼く時の温度が充分でなかったためで
また そこには 隆起するものが付いていたが 剥がれ落ちたと想定できるそうです。
盾は (縦47センチ、横50センチ)。頭部は(縦17センチ、横16センチ)で 三角のかぶとをかぶっています。
そして よく見ると 顎には 線刻で刺青が彫られています
盾持ち人埴輪の最古のものは5世紀前半でしたが 今回の盾持ち人埴輪は
4世紀末ごろ と思われるので 数十年さかのぼり 最古となるようです。
線で囲った□部が 盾の部分
質問には 桜井市の遺跡発掘のたびにメディアに解説されている橋本さんが
ジャスチャーを交えて 丁寧に答えてくださいます
← の盾 (○部)を UPで。
菱形文が くっきりと線刻されています
このテントに中に 出土品が展示されています
もちろん 触れることはですが こんな至近距離で 見ることができるのは 現地説明会からだこそです。
今回 盾持ち人埴輪が出土したのは 図○部の【4-2】の場所(前方後円墳の 前方と後円の境目 くびれ部分)
おそらく発掘された場所より上段(後円部の傾斜がある部分)に立っていたが
何らかの原因によって崩れ落ち頭部と下部が 離れた場所で発掘された?と考えられます
また 上図【4-5】の部分からは 主葬者の縁者と思われる 埴輪棺が出土されました
段々になった後円部の石垣は
築造当時のものではなく
近現代の調査時に 積んだものだそうです
後円部の頂上から 西を見れば 卑弥呼のお墓か?と諸説にぎわす箸墓古墳が見えます。
そのはるか彼方には 大阪と奈良の境 二上山も見えました
その位置で振り返れば 反対の東に 大物主を祭る大神(おおみわ)神社のご神体である三輪山が あります
つまり ここ茅原大墓古墳は 箸墓古墳(3世紀)と三輪山の間にあります
15分ほど。 三輪山の麓 大神神社の大鳥居と ご神体の三輪山
今回の調査成果 【現地説明会で理解できたこと】
古墳の形が珍しいこと
墳丘の端、葺石が出てきたので 規模が 後円部 径 およそ72m、 全長 86mと把握でき
全長が短いので 形態が 帆立貝式の前方後円墳(4世紀末頃より出没してくる)と判明した。
周りにある箸墓などの古墳(300m)から比べると 全長が短い(86m)ので 勢力が主流派から非主流派に外れ
大和衰退期に築造されたと推定できる (勢力の衰えとともに 小さくなったのだろう)
その後 勢力の移動とともに 古墳も大和から大阪へ移り 羽曳野、古市近辺~堺あたりで 大きな古墳が築造されるようになる
珍しく重要な出土遺物が出てきた
盾持ち人埴輪が出てきた・・・古墳の端で出土することが多いので 他の形象埴輪とは意味合いが違う
盾を持って外を向いていることから 邪悪なものから古墳を守る役目だろうと考えられる
円筒埴輪列が(数段)見つかった。今回多数出土したので 古墳築造の年代が4世紀後半と特定できてきた
埴輪棺も見つかった(埴輪を棺に転用したもよう)同古墳から出土しているので 被葬者の縁者だと推定できる
以上
なにかの文献を読んでいるようでした。
珍しい埴輪を間近で見られる機会なんて、
そうそうないですもんね。
大昔も、大切なものを守るのは「笑顔」だったんですね
とっても素敵なことを学べました。
ありがとうございます
いえいえ 受け売りです
自身のために(よく忘れるので )
理解できた部分だけ 書き留めました
調査が終われば展示されるでしょうが
その時はガラス越しになると思うので
じかに見れることは無いと思います
いい機会でした
笑顔は 1500年を超えても 心にズンと届きますね
こちらこそ ありがとうございます
わざわざ現地説明会へ足を運ぶなんて熱心ですね
生で見ると昔の人たちの息吹が感じ取れそうです
子育てを終えてから いろいろ読み始めましたが
元から知識がないのと 記憶力の著しい衰えのWで
一向に前進しません
新聞に大きくが掲載されても
自分ので見ると 質感も色も違います
このツボにはまったら わくわくしますよ
笑顔で古墳を護る、その視点を嬉しく拝見しました。
盾に刻まれた菱形文様も、美しいです。
こんな珍しい埴輪もあるんですね。
ガラス越しでなく、本当の色をみることができるのは、とても嬉しいことですね。
繰り返し、この埴輪の笑顔をみていると。
古墳の護り人であるとともに、黄泉の国で客人を迎える大切な役目をもっていたのかもしれないなぁと思いました。
この世からあの世に渡るときに、笑顔に護られていけるなんて、素敵なことだと思いました。
「笑顔」の盾持ち人埴輪は 珍しいようですね
モナリザを見るように いろいろな角度から「笑顔」を見ました
同じように見ていただきたくて
いろいろな角度の写真をUPしました
「笑顔」は この地に葬られた大王級の被葬者の人柄を
反映しているのでしょうか
改めて「笑顔」の大切さを感じました
埴輪の表情って素朴で癒されるものが多いですね。内容の濃い投稿、有難う。
毎年の調査で 何かが出土しています
邪馬台国は 九州か 畿内か
想像するだけでも わくわくします
金印が出てくれば・・・