おでかけmemory

お花大好き、ドライブ大好き、食べることも大好き。
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さぁ きょうも おでかけしましょ。

奈良 第61回 正倉院展

2009-11-08 | 祭り・行事

阿修羅展に続いて そばの奈良国立博物館で開催されている 
第61回 正倉院展 (10/24~11/12)に 行ってきました
前に行ったのが 第50回だったので11年ぶりです。
毎年「来こう!」と思いつつ開期が短いので 機会を逃していました
今年は 天皇陛下即位20周年を記念して会期が3日延長されています



閉館2時間前に発売されるオータムレイトチケットを購入したので 少~しお安く(300円)なりました。
おまけに 記念品つき。これしおりです 



今回の正倉院展では 光明皇后が44歳のときに書かれた
楽毅論(がっきろん)《書聖・王羲之(おうぎし)の書を臨書したもの》を見ることができました
丁寧に書かれた文字が 規則正しく並んでいます。書のしめに「藤三娘」(とうさんじょう)と
ひと際大きく書かれてあって 藤原氏の三女であることが記してありました
現代と同じように ズレないように縦に薄く線が引かれてあって ちょっと驚きでした
 あの線は 何で書かかれてあるのだろうか? 墨?)

象牙小刀の緑牙撥鏤把鞘御刀子(りょくげばちるつかさやのおんとうす)長さ18.7cm
《刀子は ペーパーナイフのような文房具ですが 装身具として帯に下げて飾った品でもあるようです》
全体はきれいな深緑で 指よりも細い刀子の鞘には 孔雀、鳥、花、草を彫り
ところどころに 紅をさしてあり 目を見張りました

また 平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)銅鏡 直径39.3cm
夜光貝の白い螺鈿の中に 赤く輝く琥珀を散りばめ、べっ甲、トルコ石も使用されています。
洗練された美しいデザインは 唐で流行していたものだ とありました

そして今回のポスターにも登場してる紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)全長98.7cm
唐代の琵琶です。背面の文様の美しさ、各部に施された多様な素材にも目を見張りました

どの宝物も 技術の高さに 見とれてしまいます
螺鈿を使った輝く宝物、細かい細工を散りばめたお道具、透ける薄い布、装束、
琵琶などの楽器や刀剣、遊戯具、大仏の開眼式典に用いた道具などの伝世品(でんせいひん)から 
華やかな 天平絵巻の世界を堪能しました。

少し足を伸ばして 正倉院まで
突き当たりの黒い門が正倉院               

 

高床式校倉作りの正倉院「正倉」外構



少しUPで 右側だけ



正倉院には 1250年前の奈良時代・天平文化の宝物約9000点が 杉の唐櫃(からびつ)に
納められて 保管されています。(現代は空調が整った鉄筋コンクリートの中で保管されています)
この中から 毎年この時期に 70点ほどが正倉院展に出展されます
正倉院の宝物は《シルクロードの終着点》といわれるほど 
中国やペルシャなどの文化が散りばめられてあるようです
正倉院宝物の始まりは 東大寺の倉庫だった正倉院に 756年、聖武天皇の四十九日法要で 
光明皇后が遺愛品約650点を 大仏に奉納したことからだそうです

正倉院から振り返えると大仏殿が見えました



銀杏が色づき始めています。薄暮なので 色が良くないですが…







托鉢中のお坊様の足元に 鹿が寄り添っています 





そろそろ 奈良が錦秋に染まります


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはよ~ (マリンママ)
2009-11-09 05:56:22
展示物の写真がNGなのが残念ですね奈良、京都もそろそろ紅葉ですね
お坊様と鹿の写真がすごく素敵です
返信する
マリンママさんへ (sapphire)
2009-11-09 08:16:43
おはようございます
連日、気温20度超えの中で見る紅葉に 
違和感を感じますが 今年は例年より 早く進んでいるようですね

数年前に行った藤原岳の紅葉も すばらしかったです
お坊様と鹿ちゃん どちらが先にあの場所に行ったのでしょうね 
返信する
Unknown (sorayume)
2009-11-09 22:12:25
こんにちわ。
正倉院について先日NHKでみていました。
ほんものをみてきたのですね~うらやましいわ~
気温20度ですか・・あたたかいですね。
もみじが青空にはえますね。

返信する
sorayumeさんへ (sapphire)
2009-11-09 23:08:49
こんばんは
きっと TVでは 細かいところまできれいに見ることができるのでしょうねぇ
私たちはガラス越しですし、ライトも極力落としてあるので
細部をみるには ルーペが必要でした
それでも 質感というが「本物」という重みが
ぐんぐん迫ってきて 楽しめました
そろそろ 秋が深まるようです
あっ、そちらでは 冬がはじまっているころですね
朝晩の冷え込みに ご注意ください
返信する
色あせない歴史ですね (過労死予備群)
2009-11-10 15:20:23
sapphireさん、こんにちは。
すてきですね。シルクロードの交易の歴史につながる美しいモノたちを、いまも見ることができるのは、幸せなことだなぁと思います。
錦秋の奈良。
あー、訪れたいですぅ。
返信する
過労死予備群さんへ (sapphire)
2009-11-10 20:30:35
こんばんは
年に一度、たっぷり天平文化に浸れる空間です
見終わったときには「タイムマシーンに乗りたい」って
思います
返信する
懐かしい (みぃーこ)
2009-11-11 15:16:35
子ども達が小さい頃
このイチョウに木の下で遊びました。
写真もいっぱい撮りました。

もういちど
行きたくなりました。本当に懐かしいです
一番幸せだった頃ころを思い出させて下さってありがとうございます。

そして、
托鉢のお坊様のよこで悟りきったお顔の鹿

この写真が 私の中でヒット…ホームランでした。

雨の日の二月堂の裏道は最高です。
返信する
みぃーこさんへ (sapphire)
2009-11-11 15:51:58
わたしもここ 大好きなんです。
ほんの少し 大仏殿の後ろに回るだけで 静かで落ち着けますよね
正倉院と大仏殿(裏)の間にある 銀杏の大木がある場所が 特に好きです
もうすぐ地面が まっ黄、黄になって きれいです

このイベントに「ひょっとしてぇ」と
周りを見渡したのですが…
みぃーこさんらしき人は 見当たりませんでした 
きょうは、今週は続くようです
冷えないように 雨着をきちっと着てくださいね

それから…
「一番幸せな時」は まだ先にあるように思います 
数年後には 子供さんにそっくりなお孫さんを連れて
この木の下で たくさんたくさん写真を撮っているかも・・・ですよぉ  
返信する
幸せなとき (みぃーこ)
2009-11-11 21:20:13
あはは・・・
今も形を変えて幸せだから、
『幸せなときの一つ』と言い換えときますね。

鹿さんとお坊さんの写真本気で気に入ってしまいましたよ。

見れば見るほど鹿さんの表情が・・・・悟りの境地
さすが、奈良人にとっての神様

その日は いつものように葬儀会館での駐車場警備でしたの。

この職場ではお目にかかる事の無いようにしたいものですね

また、どこかのイベントでお目にかかりましょうね。
きっといつか ・・・


返信する
みぃーこさんへ (sapphire)
2009-11-11 22:16:44
はーい 承知しています 
NEWの白いコタツの上で いっぱい作品つくってUPしてくださいねぇ
楽しみに しています 
返信する

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