遺族基礎年金は18歳未満のお子様がいる場合に限り

夫が生きていたとき、年金額は17万円だったはずです。半分も減るなんておかしいわ」 洋子さんが焦ってそう伝えると、担当者は落ち着いた声で説明を続けました。 「まず淳様の年金額ですが、老齢基礎年金が6万円、老齢厚生年金が11万円でした。このうち、遺族基礎年金は18歳未満のお子様がいる場合に限り支給されるため、洋子様の場合は該当しません。 次に、遺族厚生年金については、老齢厚生年金の11万円の4分の3が支給されます。そのため、8万2,500円となります」 担当者が話し終えると、窓口はしばらく沈黙の空気に包まれました。