千春と小春
二人は、姉妹。
千春と私は東京の職場で知り合った。
話のきっかけは偶然故郷が同じと言う事だったからだ。
いや、実を言うとそれだけではない。
都会の生活で、リスタートを夢見ていた私であったが、どうも上手くいかず、酒に溺れ、金をギャンブルに溶かす毎日を送っていた。
そんな私に、千春は唯一優しい存在だった。
初めて見たときは、「可愛いな」程度だったのだが、話していくうちにどんどん私の冷たい心が、暖炉の火にゆっくりと炙られるかののごとく融解していったのだ。
ただ、恋愛ではない何かがあった。
自分のなかで正体は解らないが、得体の知れぬなにか・・・
疑問であった。
丁度そんな感情を抱き始めた頃、千春からの一つの依頼があった。
千春の妹、小春。
歳は19歳、社交的で明るく、色気もたっぷりといった感じだ。
ただ、時折見せる悲しい影がある。
それが、男の本能をくすぐるというか、「守りたい」願望がうまれるのだ。
初めて出合ったときこそ、そのように思っていたのだったが、大きな勘違いだった。小春は、とんでもない小悪魔なのだ。
中学生ですでに処女を失った彼女は何かの線が切れたかのように、学年で一番強い男を寝技で手玉にとった。男の名は牧。
それからは、やりたい放題。
男の権力にものをいわせ、恐喝を繰り返す毎日
しかし、小春は頭も良かった。
県内有数の進学校に受験で成功した。
一方で、彼氏の牧は最下級の工業高校が決まっていた。
小春は、キッパリと牧を切り捨て、せっせと高校の準備にとりかかった。
こんな小春を牧は黙って見ているわけではなかった。
小春は牧に酷い仕打ちを受けたのだ。
おかげで、一生消えない心の傷と背中に刻まれた傷が痛々しかった。
それでも小春は懲りない。
高校に進学するとまず、例のごとく校内で一番悪そうな男に媚を売り、やりたい放題した。そして、中学時代の牧をターゲットにかけた。
牧はただ、「締められる」といったことでは終わらなかった。
実家に放火され、逃げ出してきた所を小春達につかまり、小春の手によって男根をナイフで裂かれたのだ。そして、木にしばりつけられ、火事真っ只中の実家に放り投げられ焼死したのだ。
小春は何のためらいもなくすべてを遂行した。
自分の体
自分の顔
自分の美貌は価値のある宝物だ。
それを傷つける者は誰でも許さない。
だから、牧は死の制裁を受けたのだ。
それからと言うもの、高校ではこの事件の噂が広まり、不良達も彼氏さえも小春を避けるようになった。
小春は、今度は教師と寝た。
それも、若い教師ではなく、教頭とだ。
そして、3ヶ月の愛人をしたあと、それをネタに教頭を脅し何もせずに毎月かなりの金額と単位をとっていたのである。
こうして名門大学に進学した小春を大きな落とし穴が待っていたのだ。
二人は、姉妹。
千春と私は東京の職場で知り合った。
話のきっかけは偶然故郷が同じと言う事だったからだ。
いや、実を言うとそれだけではない。
都会の生活で、リスタートを夢見ていた私であったが、どうも上手くいかず、酒に溺れ、金をギャンブルに溶かす毎日を送っていた。
そんな私に、千春は唯一優しい存在だった。
初めて見たときは、「可愛いな」程度だったのだが、話していくうちにどんどん私の冷たい心が、暖炉の火にゆっくりと炙られるかののごとく融解していったのだ。
ただ、恋愛ではない何かがあった。
自分のなかで正体は解らないが、得体の知れぬなにか・・・
疑問であった。
丁度そんな感情を抱き始めた頃、千春からの一つの依頼があった。
千春の妹、小春。
歳は19歳、社交的で明るく、色気もたっぷりといった感じだ。
ただ、時折見せる悲しい影がある。
それが、男の本能をくすぐるというか、「守りたい」願望がうまれるのだ。
初めて出合ったときこそ、そのように思っていたのだったが、大きな勘違いだった。小春は、とんでもない小悪魔なのだ。
中学生ですでに処女を失った彼女は何かの線が切れたかのように、学年で一番強い男を寝技で手玉にとった。男の名は牧。
それからは、やりたい放題。
男の権力にものをいわせ、恐喝を繰り返す毎日
しかし、小春は頭も良かった。
県内有数の進学校に受験で成功した。
一方で、彼氏の牧は最下級の工業高校が決まっていた。
小春は、キッパリと牧を切り捨て、せっせと高校の準備にとりかかった。
こんな小春を牧は黙って見ているわけではなかった。
小春は牧に酷い仕打ちを受けたのだ。
おかげで、一生消えない心の傷と背中に刻まれた傷が痛々しかった。
それでも小春は懲りない。
高校に進学するとまず、例のごとく校内で一番悪そうな男に媚を売り、やりたい放題した。そして、中学時代の牧をターゲットにかけた。
牧はただ、「締められる」といったことでは終わらなかった。
実家に放火され、逃げ出してきた所を小春達につかまり、小春の手によって男根をナイフで裂かれたのだ。そして、木にしばりつけられ、火事真っ只中の実家に放り投げられ焼死したのだ。
小春は何のためらいもなくすべてを遂行した。
自分の体
自分の顔
自分の美貌は価値のある宝物だ。
それを傷つける者は誰でも許さない。
だから、牧は死の制裁を受けたのだ。
それからと言うもの、高校ではこの事件の噂が広まり、不良達も彼氏さえも小春を避けるようになった。
小春は、今度は教師と寝た。
それも、若い教師ではなく、教頭とだ。
そして、3ヶ月の愛人をしたあと、それをネタに教頭を脅し何もせずに毎月かなりの金額と単位をとっていたのである。
こうして名門大学に進学した小春を大きな落とし穴が待っていたのだ。