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イジメで不登校になっている男子中学生とその母親、自分の能力を過信して就職が上手くいかない女性、
不治の病で余命短い男性、かつては神童と呼ばれていたが、今は誰からも必要とされてないと悩む男子高
校生、リストラ候補の使えない万年係長、辞めた会社の上司を恨み続ける女性、
みんなそれぞれに人生に苦悩を抱えているけど、そんな人達が街中にある大きな森に引き寄せられ、
そこで森の番人をしている謎の青年と出逢い、青年とのふれあい、森の木々や自然の美しさに魅せられ
癒され、やがて心の再生へと向かって行く連作短編集。 最後の話では森番の青年が森番になった経緯が
描かれている。 どれも綺麗な話だと思うが、綺麗ごとな話で根本的な問題は何にも解決してないし、
特に大して感動的な話でもない。