DOB2対象目は冬の王様M42オリオン大星雲です
昨年末に2秒露光で中心部を撮影しましたが、意外と周辺部も写ったので、
今回は10秒露光で周辺をモザイク、中心の輝度の高い部分を2秒露光と
0.5秒露光画像でHDR処理を試みました。
まず10秒露光、各140枚前後で4分割撮影
これをPhotoshopのPhotomargeでモザイク合成
四角く切り出しSI9で少し調整
StarNet++で作成した星無し画像をベースに、
明るさを調整して中心部の高輝度部分のみの マスクを作成
作成したマスク 2段階に分けました
このマスクをモザイク合成した画像にかけて
↓の2秒露光×334枚と 0.5秒457枚の画像で中心部をHDR処理
マスクかけた後、加重平均で画像を見ながら加重割合を調整して
あまり不自然にならないくらいで合成します。
最初に2秒露光、次に0.5秒露光をそれぞれ足しました。
で詳細は略しますが、その後SI9、PS、NIKcollectionで モロモロ処理した
モノクロ画像がこちら。
M42モザイク合成 モノクロ
Skywatcher DOB GOTO 12" F3.65
Ackermann 2in coma corrector/ reducer 0.73
ASI294MM PRO gain390 -10℃ QBP+UVIR
10sec×143,144,134,134 Mosaic, 2sec×334, 0.5sec 457 HDR
さらにこれをカラー化したいのですが、DOBの画像でこの範囲が
写っているものはありません。
で昨年ミルトルで撮影したこの画像を使うことにしました。
M42(昨年ミルトルで撮影したもの)
で、また詳細略しますが
ミルトルのカラー画像とL-RGB合成して
最終的に調整した完成画像がこちら
ちょっと派手目ですが解像感、周辺の分身雲のモクモク感がいい感じです。
撮影開始から終了までかなり時間がかかったので、輝星のスパイダーの角度
が上と下で違いますね・・・経緯台撮影なので仕方ないですが。
追加
さすがにちょっとやりすぎ感ただようので、
少し控え目処理も追加してみました
このくらいの方が透明感はありますね・・・。
あと、他の画像でも思うのですが、解像度が上がると立体感というか
奥行感が出てくるんですよね。
特にM42は横にしてみるとなぜか余計に立体感が増す気がします。
その後ろに赤いガスが奥まで続いているように見えてきませんか?
今回撮影枚数は総数1800枚(使ったのは1500枚くらいですが)で、
10時くらいから撮り始めて撮影が終わったのは3時頃でした。
また、撮影後の画像処理もえらく大変でしたがそれに見合った
画像ができて大満足です。