5月26日、残念ながら東京では月の出から皆既月食終了まで全天雲に覆われ、月を見ることができなかった。
21時を過ぎ、ちぎれた雲に紛れ、雲より多少明るい縦長の光芒が東南の空に。双眼鏡で確認するとうっすらと月のかけらが見える。
雲を介しているとはいえ相当暗い。色味にしても赤銅色のかけらも感じられない。
ちょうど10年前、2011年の12月の皆既月食は東京でもきれいな赤銅色の月がおうし座に見えた。今回の月はたとえ晴れていてもかなり暗めの皆既月食ではなかったかと思う。過去の皆既月食でも予想以上に暗い現象があったことをうっすらと記憶している。
PM2.5あるいは黄砂の飛来などによるものだろうか。
やっとで撮れた数枚の写真群は15cm反射50倍で1/3秒~(ASA6400)のコリメート撮影。厚めの雲を介しこれだけたっぷりと露光時間をかけた満月撮影は初めてである。