450年ぶり、室町時代以降という木星と土星の近接近と言うことで予めベランダに出した望遠鏡筒は5時にはすっかり冷え切っていた。
日没直後から双眼鏡で木星を探しながら30分ほどでようやく発見。薄明の残る中記念写真撮影に取り掛かる。
眼視では木星の上にちょこんと乗った土星は確かに近い(0.1度)。これが2カ月ほど前であればお互い更に明るく見栄えのする光景だったであろう。
望遠鏡では250倍でも同視野内に見える。
残念なことに気流は最悪で、土星の輪は見えるものの木星の模様は殆ど認識できない。
それでも4つのガリレオ衛星をしっかり従えた木星と恐らくタイタンと思われる衛星1つを従えた土星とが視野内に共演している姿は見ていて楽しい。気流さえ安定していてくれたらさぞ美しい光景だったはずだ。木星の軌道越しに土星を見ていると想像すると不思議な感覚が沸き起こる。
写真は薄明の残る17時8分撮影。30cmDOB100倍、露出1/15
土星の環 v.s ガリレオ衛星