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私の愛機は五藤光学8cmMARK-X

太陽とシリウス

1月16日8:00AM起床
東側のカーテンを開けると昨日とはうってかわり雲一つ無い晴天で、朝日が目に飛び込んできた。
レースのカーテン越しのせいか日差しは柔らかく、光球を短時間だが直視できる程。その丸い光球を見て太陽が恒星であることを妙に朝から感じ入った。

ベランダへ出てみても確かに太陽光はかなり周囲に向け広く散乱している。冠雪した富士山も今日は珍しく見えない。
恐らく昨晩の気象情報で言っていた黄砂の影響だと思われる。

なぜ太陽が今更恒星に、と感じ入ったかというと、一昨日30cmでみていたシリウスを思い起こしたためだ。接眼レンズの視野いっぱいに白くまぶしくギラギラと光条にまみれたシリウスは今朝の太陽に重なった。

流星群以外に主だった天文イベントも無い今、ネットで8cmでシリウスの伴星を見た、という投稿を目にし、冬場のシ―イングの悪い中、何度か挑戦しているが、いまだ8cmでは目にすることが出来ないでいる。
ここ数年は主星から10"程離れていて条件が良いため、シ―イングの良い空の下で何とか8cmで実現したいと思っている。

同程度の離角のリゲル伴星に関しては、大抵の夜は8cmでも簡単に分離して見える。166倍(6mm)で容易で、100倍でも見えている。333倍では暗くなるが、シ―イングが落ち着きさえすれば見やすい。

一方シリウスに関しては、128mmフローライトで唯一認識できるが、8cm、30cmはいずれもまだ見えない(写真はカートン製経緯台に搭載したFS128)。30cmドブに関してはやはり冬場の気流の影響を大きく受ける上に斜鏡支持具による回折像の悪化、光軸調整の甘さ(天頂に向けて調整したままだとシリウスの高度ではトラス構造による歪で若干ずれる)に加え、東京の空では大口径になるほど背景の黒までも浮かび上がることでコントラストが悪化する等で難度があがる。
試しに背景を減光させるためにバンドパスフィルターを通してみたところ、シンチレーションにより主星が赤、緑と色と位置を変え、2重星観測用には機能しないことが分かった。 

後日プロ―セル6mmの視野リングに太めのワイヤー2本を貼り(写真)、様々な角度に回転させながら主星を隠して観察してみるも伴星らしき姿は認識できなかった。 
1月13日は比較的シ―イングが安定していたため、せめてリゲルの伴星写真だけでも、と思って準備した矢先、ドブGOTOの電源接触不良が発生し、時を同じくし雲が発生してきたためこれも断念となった。翌日には修理も完了し、シリウスの高度に合わせて光軸調整して再度挑戦予定。

16日夜追記
日中の暖かさに加え黄砂。春のシ―イングを期待して早めに望遠鏡を出してみたが、日没とともに風が吹き出し、9時を過ぎても全く星像が収束する気配がない。リゲルの伴星すら一度も見ることが出来ぬまま撤収。
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