2016年劇団☆新感線春興行・いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 「乱鶯」(みだれうぐいす)を見てきた
場所は梅田芸術劇場
新感線は、2010年の「鋼鉄番長」「薔薇とサムライ〜GoemonRock OverDrive」以来の6年ぶり!
いつもの「いのうえ歌舞伎」よりも、「≪黒≫BLACK」とうたっている通りの
“大人でビターな味わい”の“苦みばしったハードボイルド時代劇”となっている
あらすじは・・・
鶯(うぐいす)の十三郎(古田新太)は盗賊の頭ながら、人を殺めず
盗られて困る者からは決して盗まないことでその名を知られていた
人を殺めることなく悪党から金を奪うため、1年がかりで計画を立てて
春に実行することを、十三郎は盗みの美学としてきた
しかし7年前、悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎(大谷亮介…相棒の3人組の人)
と通じた子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の小橋貞右衛門だった
十三郎の罪を問うことなく居酒屋・鶴田屋に預け
鶴田屋を営む勘助(粟根まこと)・お加代(稲盛いずみ)夫婦に世話になる
それから7年、勘助を病で亡くした後、1人になったお加代を助けて
十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた
そこに現れたのが火縄の砂吉(橋本じゅん)という盗賊を追っているという
御先手組組頭の小橋勝之助(大東駿介)
砂吉は、出会った町娘を遊女にするべくかどわかし
金のためには人殺しを厭わないという十三郎と真逆の人物
勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った十三郎は、彼に手柄を立てさせようと
砂吉が大店(おおだな)の呉服屋・丹下屋で押し込み強盗を企てている情報をつかみ
男まさりの女将のお幸(高田聖子)や女中のおりつ(清水くるみ)が働く
丹下屋に自ら潜入することを思い付く
十三郎は、勝之助を自分の弟子としてともに丹下屋の台所方に潜入する
恩義のある貞右衛門に報いるために勝之助に砂吉を捕縛させるという務めを果たし
十三郎は本当の意味で堅気の人間として再スタートを切ろうとする
それは、自らの過去を隠してきた人生を清算し
お加代と私生活上でもパートナーになるためにも必要なことだった・・・・・
いのうえ歌舞伎の見どころである大立ち回りは、冒頭と終盤に凝縮されている
古田新太@十三郎はやはりカッコよく殺陣を披露してくれる
橋本じゅんさん@砂吉の悪人っぷりはお見事!
高田聖子さん@お幸は安心してみていられる
粟根まことさん@鶴田屋主人・勘助は・・・最高!
幽霊としてときどき現れる勘助が、重くなりがちな対話で進む舞台に
狂言まわし的に現れ、いつもの新感線的な笑いを与えてくれる
雰囲気・メイクが、いるだけで笑えるのがとてもいい!
大東駿介さん@勝之助は、本来は武士でありながら丹下屋に潜入し
単なる料理人の弟子のくせに役人気質が抜けず
丹下屋の主人に偉そうに振舞ってしまうのがとても笑えた
終盤の立ち回りを一生懸命頑張っている姿がよかった
新橋演舞場では花道を使っただろう部分が、客席を行き来するのも楽しい♪
ライティングがいい、回り舞台のセット展開がいい・・・これはいつもの新感線だ
夜の部は、6時半開演で、終了は10時5分・・・
最初それを見たときは「長いなぁ」と思ったものの
その長さを忘れるくらいの、テンポのいいお芝居だった
「乱鶯」とは本来は夏の季語で「らんおう」と読む
春に鳴くのが夏ごろまでさえずっているウグイスの意味
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古田新太,松雪泰子,森山未來,江口洋介 | |
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