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ep6初期推理2・姉ベアトの正体と雛ベアトの“お母様”
筆者-初出●Townmemory -(2010/01/05(Tue) 11:27:18)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=38408&no=0 (ミラー)
[Ep6当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
姉ベアトって何者? 雛ベアトって何者? どうして雛ベアトは恋の勝負に参加できるの? という疑問に対する、この時点での考えです。
シリーズになっています。
ep6初期推理1・紗音嘉音問題/八城十八と「ふたつの真実」
以下が本文です。
☆
前回、自分で書いたことだけれど、
「左目と右目のリドル」
というネーミングは、自分でかなり、気に入ってしまいました。「狼と羊のパズル」みたいに、この問題(真実が2つある問題)を語るときのデファクトスタンダードにならないかな……。
●姉ベアトが蜘蛛とサソリを恐れる理由
姉ベアトには、いくつかの弱点と、特性があります。
・霊鏡によって力が封じられる。
・蜘蛛の糸によって焼かれる。
・サソリの護符に焼かれる。
・肉体を持たない。
この条件を考えたとき、答えはひとつしかありません。姉ベアトの正体は悪食島の悪霊です。
姉ベアトは、「自分は悪霊などではない」と言っていますが、たぶん、自分で自分のことがわかってないだけだと思います。
いや、でも、彼女の自己認識に敬意を表して、こう言い直しても良いです。
「姉ベアトは、元・悪食島の悪霊である」
(悪食島の悪霊が、変質したものである)
霊鏡によって封印されてしまう。蜘蛛の糸に弱い。これらは悪食島の悪霊が持つ特性です。そして当然、悪霊には肉体がないはずです。体があったら悪霊じゃなくてゾンビーです。
では、六軒島には、「悪食島の悪霊」が実在するというのか?
●おちゃめな金蔵翁
「悪食島の悪霊」が実在する/しない、というよりは、
「悪霊が実在してくれたら嬉しいから、実在させてしまう魔法を使った」人がいる。
と考えるのが適当であるように思います。
その人物は、たぶん、右代宮金蔵翁です。
嘉音の回想によると、金蔵翁は「おかしな悪戯の片棒を頼んできたりする」人です。
そして姉ベアトは、「施錠したはずの窓をいつも開けておいたり」「厨房の調理道具をうずたかく積み上げたり」といったいたずらをする存在です。
このふたつの観測を、足し算すると、こうなります。
金蔵翁は、夜中にこっそり、特定の窓を開けたり、鍋やら薬缶やらを積み上げたりすることで、「この屋敷には悪食島の悪霊がいる!」という怪談を作って、使用人たちをおどかそうとした。
「悪食島の悪霊」の実在は、時間をかけて、じょじょに、使用人たちの間で信じられていった。
その「悪食島の悪霊現象」を擬人化したもの。
それが、姉ベアトの「素体」です。だと思います。
言い換えれば。
「悪食島の悪霊」は、右代宮金蔵翁が作り出した、幻想存在です。
ちょっとニュアンスが違うんだけれど、あえてわかりやすくすれば、
真里亞にとってのさくたろうに相当し、紗音にとっての嘉音に相当するものが、金蔵翁にとっての「悪食島の悪霊」。そのくらいに認識しても、大きく間違ってはいないのかもしれません。
金蔵翁は、自分の書斎のドアノブに、魔除けのサソリを刻みます。
このせいで、魔女ベアトリーチェは書斎に手出しができない、という説明がなされます。
でもおかしいでしょう。
ベアトリーチェに会いたい金蔵翁が、ベアトリーチェを書斎から閉め出すような真似をするはずがありません。
だから、あの魔除けサソリは、きっと、「悪食島の悪霊」が書斎に入ってこないようにするためのものです。
金蔵翁としては、悪霊が屋敷に混乱をもたらすのは愉快ですけれど、自分の部屋にやって来られるのは迷惑だったのでしょう。
だから、自分が解き放った悪霊が、自分にだけはあだをなさないように、防御をした。
●時間経過とベアトリーチェ化
悪霊よけのサソリの護符が、魔女ベアトリーチェを撃退してしまう理由は、魔女ベアトリーチェが元・悪食島の悪霊だからです。
熊沢が内心の言葉で白状していますし、ヱリカもそのことを看破しています。
「右代宮家で元々信じられていた怪談は、悪食島の悪霊だった。それがいつしか、魔女ベアトリーチェという名前にすりかわっていった」と。
真夜中にいたずらがなされるという現象を、昔の使用人は「悪霊のしわざ」と認識していたが、時代が下るにつれ、「ベアトリーチェのしわざ」と認識するようになった。
これは誰のせいというのではなく、自然な変遷と見てかまわないと思います。かつては「コックリさん」と呼ばれていたものが、今は「エンジェルさま」と呼ばれるようになったりするようなものです。
さて、姉ベアト。
彼女は、「悪霊」が「ベアトリーチェ」に変遷した、ちょうど直後くらいの存在とみてよいように思います。
彼女はもはやベアトリーチェなのですから、本人が言うように、「妾は悪霊などではない」のでしょう。でも、元・悪霊だったことは、とくに否定的な材料はなさそうです。
姉ベアトは、現在(1986年)の存在ではありません。
なぜなら、姉ベアトの世界に、ホールの肖像画がありません。これによって、最低でも2年以上前の存在であることがわかります。
もうひとつ。
姉ベアトは右代宮戦人のことを、「年に数度しか訪れぬ稀な客人」と認識しています。戦人は過去6年間、いちども島を訪れなかったのですから、最低でも、6年以上前の存在であることが確定できます。
●姉ベアトと雛ベアトは決して合身できない?
雛ベアトの“お母様”と目される人物が、とてもとても長い、リグレットを語ります。
その中から、いくつかのポイントを抜き出してみます。
「あなたは今日より、悪戯をするだけの、六軒島の亡霊ではありません」
「あなたは今日より、この島の主」
「あなたは今日より、黄金の魔女、ベアトリーチェ」
「私はあなたに、右代宮戦人に恋する心を、譲ります」
そして、ここにあらわれた条件を、以下のように整理します。
・「あなた」は、昨日までは、六軒島の亡霊であった。
・「あなた」は、今日からは、ベアトリーチェである。
・「あなた」は、右代宮戦人への恋心を持つことになる。
ベアトリーチェという名を持ち、「右代宮戦人への恋心」という条件を持っている人物は、「雛ベアト」ただひとりです。
そして、この推理では、姉ベアトは「過去の存在」であり「悪食島の悪霊」であるとしています。
足し算をするとこうなります。
「昨日まで姉ベアトだったものは、今日からは雛ベアトである」
つまり、
「姉ベアトとは、雛ベアトの過去の姿であり、2人は同一人物である」
という解がみちびかれるのです。
姉ベアトと雛ベアトは、合体したら完全体になれるような気がするのに、どうしても合体できませんでした。
この推理では、それは当然なのです。
なぜなら、彼女たちが持っている「魂のカケラ」は、まったく同じものだからです。
2つに割ったクッキー。右半分と左半分をくっつけたら、1個になりますが、「右半分」と「右半分」をつなぐことはできません。ましてや、「過去の右半分」と「現在の右半分」をつなぐなんてこともできない。
●“お母様”の正体
姉ベアトと雛ベアトが同一人物だとすると、雛ベアトの“お母様”は、姉ベアトの“お母様”でもなければなりません。
「姉ベアト=悪食島の悪霊」を幻想した主は、この推理では、右代宮金蔵翁です。
そして、“お母様”は「右代宮戦人に恋していた」という条件があります。
このままいくと、金蔵翁は戦人に恋していた、というとんでもない足し算が発生してしまい、そういうのが好きな人もいるでしょうが、わたしは趣味ではないので、そこをずらしましょう。
ずらすのは簡単で、「悪食島の悪霊」という幻想を、金蔵翁から受け継いだ人がいればいいのです。
ようは、金蔵翁はさすがに歳を取った。もう、夜中に起き出して窓をこっそり開けるでもない。
そこでおじいちゃん、ちょいちょいと手招きします。おもしろい遊びを教えてあげよう。みんながビックリして楽しいのだ。「悪食島の悪霊」がいることにしてしまうのだよ。
そして、「その人物」は、いたずらを受け継いだ。夜中に特定の窓を開けるいたずら。魔法陣をラクガキするいたずら。片付けたはずの場所をちらかすいたずら……。
ファンタジックに言えば、
「召喚術師・大ゴールドスミス卿が召喚した『悪食島の悪霊』という使い魔を、譲り渡され、使役している者がいる」
という感じになります。
「右代宮戦人に恋していた」のは、その人物です。
右代宮金蔵翁の大魔術を受け継いだ人物。
悪食島の悪霊に、ベアトリーチェの名前と美貌を与えた人物。
幻想存在ベアトリーチェを使役している「主」。
そしておそらく、六軒島連続殺人事件の、犯人。
それを、わたしの趣味で、「右代宮朱志香」とみたいのです。
(『朱志香犯人説』の詳細は以下にまとまっています。犯人特定→「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論からご覧下さい→ ■目次(全記事)■ )
●どうして朱志香は戦人に恋してはいけないのか
「“お母様”のリグレット」では、こんなことが語られます。
素直に読めば、“お母様”は右代宮戦人を愛しているし、愛し続けたかったけれども、それができなくなってしまった。
そこで代償行為として、自分の分身、自分が生み出した幻想存在であるベアトリーチェに、彼を愛してもらうことにした。
もし、“お母様”を朱志香だとするなら。
どうして朱志香は、恋する戦人を愛し続けることができなくなったのか。
その理由がなければなりません。
その理由を、こちらに用意しました。
→ 「ep5初期推理その6・戦人の謎」
リンク先は、
「戦人は19年前の赤ん坊である」
「19年前の赤ん坊は、金蔵翁と九羽鳥庵ベアトリーチェの間にできた子である」
という推理と、それに関する論証です。
この推理のとき、
「右代宮戦人は右代宮金蔵の実子である」
という条件がみちびかれます。
もし、何らかの理由で、朱志香がその事実を知ったとしたら。
「右代宮戦人と右代宮朱志香は血縁的には叔父・姪の関係である」
という条件が、恋する右代宮朱志香に襲いかかります。
インセスト・タブー。
この推理の場合、朱志香がそうとう葛藤しただろうことは、容易に想像できます。法的にはいとこなんだからいいんじゃないかみたいな議論も、自分の中で闘わせたでしょう。
でも、結局、断念することにした。
上のリンク先の推理に、「九羽鳥庵ベアトリーチェは、金蔵翁とオリジナルベアトの実娘かもしれない」という、ひどい推理も展開していますが、これがOKで、そのことを朱志香が知った場合、
「これ以上、血を煮詰まらせたら、たいへんだ」
という判断をはたらかせたかもしれません。
(ちなみにわたしには「夏妃はオリジナルベアトの血縁」というヨタ推理もあります)
この場合、
「大好きな戦人と結ばれてはいけない。せめて私の分身には、彼を愛し続けさせてやりたい」
という思いを、ごく自然に設定できそうです。
いや、「私の分身」といいましたが、
「私は今日より、あなたではなくなります」
と、“お母様”はいいました。
朱志香はベアトリーチェであってはならないのです。同一人物であったなら、インセスト・タブーが有効になるからです。あくまで、別人ということにしなければならない。
●魂の分割/3つの魂の戦い
「私たちは一つの魂を割いて、分け合おう」
と、“お母様”はいいます。
“お母様”=朱志香とする場合、1個の魂を、朱志香とベアトは、半々に持つことになります。
魂の分割といえば、ゼパル・フルフルの恋の決闘。
ゼパルとフルフルは、家具には恋を成就させる資格がないといいます。
なぜなら家具は、1個の魂を持っていないから。
それは、「人を愛するんだったら、全身全霊で愛しなさいよ」という意味のように思います。
自分の「全霊」を半々に分けて、半分はあっちの女、もう半分はこっちの女を愛するようなマネはするなっていう、そういうことのように読みました。まさにこの例示を、ゼパルとフルフルが出していました。
つまり、自分自身を2つ以上に分割して、複数の恋を同時進行することはできない。
自分自身の魂を2個以上に分割しているもののことを「家具」と呼ぶ。
そういうことになりそうです。
このep6初期推理シリーズでは、「紗音は、嘉音という幻想存在を生み出して、存在させている」という推理を展開しています。
紗音は、自分の魂を分割して、半分を嘉音に分け与えている。
だから、自分の半分でしか譲治を愛していない計算になる。
嘉音にあたえた半分の魂を奪還して、「全霊」で恋愛できるようになれるかどうか、という試練だったと考えられます。
嘉音にとっては、紗音が持っている半分の魂を奪い取って、「全霊」の存在になれるかどうか、という試しだったといえます。
さて、その勝負に、なぜか雛ベアトが参加してもよいことになっていました。
なぜ?
その理由こそが、「私たちは一つの魂を割いて、分け合おう」なのではないか。
すなわち、雛ベアトも、半分しか魂を持っていない。
残りの半分は、“お母様”、すなわち朱志香が持っている。
という条件を設定してみるのです。
この恋の勝負は、表向きには、「紗音と嘉音、どっちが魂を手に入れて恋の資格を得るか」というものでした。これは、ep6を読んだ全員が解析できると思います。
その裏に、もうひとつ、魂の勝負があったとしたら、どうだろう。
それは、朱志香と雛ベアトの勝負。
朱志香も、雛ベアトに魂の半分を譲り渡しているので、半分の魂しか持っていない。
だから、恋の資格がない。
この定義では、朱志香もまた「家具」になるのです。
魂を半々に分けて、半分は嘉音を愛し、もう半分は戦人を愛するような真似は許されない。
だから、勝負が必要になる。だから、雛ベアトの参戦が認められる。
単純な足し算に置き換えると、以下のようになるんじゃないかと思えるのです。
以下、「1」とか「1/2」とかいうのは、「魂の数」です。
1紗音 = 1/2紗音 + 1/2嘉音
1朱志香 = 1/2朱志香 +1/2雛ベアト
(そして 1/2雛ベアト = 1/2六軒島亡霊(姉ベアト))
だから、あの恋の勝負の場所には、
1譲治
1/2紗音
1/2嘉音
1/2朱志香
1/2雛ベアト
1戦人
がいたのだ、と考えるのです。
「3人を2人にする恋の勝負はわかる。しかし4人を2人にする勝負は意味がわからない」
という指摘が、作中にありました。
この指摘がなされたとき、すでに戦人は脱落して不在でした。
残った人数の魂を足し合わせると、1+1/2+1/2+1/2+1/2 = 3。
この推理では、3つの魂を2個にする勝負なので、帳尻があうのです。
じつはもっと厳密にみていくと、ちょっと整わない部分があるので、そのあたりは宿題なのですが、最初のステップとしては、なかなか面白い線をついているのじゃないかな? と、自分で驕っておきます。(ep6は「驕る」という単語がちらついたなあ)
●続き→ ep6初期推理3・密室解法/戦人は単騎で脱出できる
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
ep6初期推理2・姉ベアトの正体と雛ベアトの“お母様”
筆者-初出●Townmemory -(2010/01/05(Tue) 11:27:18)
http://naderika.com/Cgi/mxisxi_index/link.cgi?bbs=u_No&mode=red&namber=38408&no=0 (ミラー)
[Ep6当時に執筆されました]
●再掲にあたっての筆者注
姉ベアトって何者? 雛ベアトって何者? どうして雛ベアトは恋の勝負に参加できるの? という疑問に対する、この時点での考えです。
シリーズになっています。
ep6初期推理1・紗音嘉音問題/八城十八と「ふたつの真実」
以下が本文です。
☆
前回、自分で書いたことだけれど、
「左目と右目のリドル」
というネーミングは、自分でかなり、気に入ってしまいました。「狼と羊のパズル」みたいに、この問題(真実が2つある問題)を語るときのデファクトスタンダードにならないかな……。
●姉ベアトが蜘蛛とサソリを恐れる理由
姉ベアトには、いくつかの弱点と、特性があります。
・霊鏡によって力が封じられる。
・蜘蛛の糸によって焼かれる。
・サソリの護符に焼かれる。
・肉体を持たない。
この条件を考えたとき、答えはひとつしかありません。姉ベアトの正体は悪食島の悪霊です。
姉ベアトは、「自分は悪霊などではない」と言っていますが、たぶん、自分で自分のことがわかってないだけだと思います。
いや、でも、彼女の自己認識に敬意を表して、こう言い直しても良いです。
「姉ベアトは、元・悪食島の悪霊である」
(悪食島の悪霊が、変質したものである)
霊鏡によって封印されてしまう。蜘蛛の糸に弱い。これらは悪食島の悪霊が持つ特性です。そして当然、悪霊には肉体がないはずです。体があったら悪霊じゃなくてゾンビーです。
では、六軒島には、「悪食島の悪霊」が実在するというのか?
●おちゃめな金蔵翁
「悪食島の悪霊」が実在する/しない、というよりは、
「悪霊が実在してくれたら嬉しいから、実在させてしまう魔法を使った」人がいる。
と考えるのが適当であるように思います。
その人物は、たぶん、右代宮金蔵翁です。
嘉音の回想によると、金蔵翁は「おかしな悪戯の片棒を頼んできたりする」人です。
そして姉ベアトは、「施錠したはずの窓をいつも開けておいたり」「厨房の調理道具をうずたかく積み上げたり」といったいたずらをする存在です。
このふたつの観測を、足し算すると、こうなります。
金蔵翁は、夜中にこっそり、特定の窓を開けたり、鍋やら薬缶やらを積み上げたりすることで、「この屋敷には悪食島の悪霊がいる!」という怪談を作って、使用人たちをおどかそうとした。
「悪食島の悪霊」の実在は、時間をかけて、じょじょに、使用人たちの間で信じられていった。
その「悪食島の悪霊現象」を擬人化したもの。
それが、姉ベアトの「素体」です。だと思います。
言い換えれば。
「悪食島の悪霊」は、右代宮金蔵翁が作り出した、幻想存在です。
ちょっとニュアンスが違うんだけれど、あえてわかりやすくすれば、
真里亞にとってのさくたろうに相当し、紗音にとっての嘉音に相当するものが、金蔵翁にとっての「悪食島の悪霊」。そのくらいに認識しても、大きく間違ってはいないのかもしれません。
金蔵翁は、自分の書斎のドアノブに、魔除けのサソリを刻みます。
このせいで、魔女ベアトリーチェは書斎に手出しができない、という説明がなされます。
でもおかしいでしょう。
ベアトリーチェに会いたい金蔵翁が、ベアトリーチェを書斎から閉め出すような真似をするはずがありません。
だから、あの魔除けサソリは、きっと、「悪食島の悪霊」が書斎に入ってこないようにするためのものです。
金蔵翁としては、悪霊が屋敷に混乱をもたらすのは愉快ですけれど、自分の部屋にやって来られるのは迷惑だったのでしょう。
だから、自分が解き放った悪霊が、自分にだけはあだをなさないように、防御をした。
●時間経過とベアトリーチェ化
悪霊よけのサソリの護符が、魔女ベアトリーチェを撃退してしまう理由は、魔女ベアトリーチェが元・悪食島の悪霊だからです。
熊沢が内心の言葉で白状していますし、ヱリカもそのことを看破しています。
「右代宮家で元々信じられていた怪談は、悪食島の悪霊だった。それがいつしか、魔女ベアトリーチェという名前にすりかわっていった」と。
真夜中にいたずらがなされるという現象を、昔の使用人は「悪霊のしわざ」と認識していたが、時代が下るにつれ、「ベアトリーチェのしわざ」と認識するようになった。
これは誰のせいというのではなく、自然な変遷と見てかまわないと思います。かつては「コックリさん」と呼ばれていたものが、今は「エンジェルさま」と呼ばれるようになったりするようなものです。
さて、姉ベアト。
彼女は、「悪霊」が「ベアトリーチェ」に変遷した、ちょうど直後くらいの存在とみてよいように思います。
彼女はもはやベアトリーチェなのですから、本人が言うように、「妾は悪霊などではない」のでしょう。でも、元・悪霊だったことは、とくに否定的な材料はなさそうです。
姉ベアトは、現在(1986年)の存在ではありません。
なぜなら、姉ベアトの世界に、ホールの肖像画がありません。これによって、最低でも2年以上前の存在であることがわかります。
もうひとつ。
姉ベアトは右代宮戦人のことを、「年に数度しか訪れぬ稀な客人」と認識しています。戦人は過去6年間、いちども島を訪れなかったのですから、最低でも、6年以上前の存在であることが確定できます。
●姉ベアトと雛ベアトは決して合身できない?
雛ベアトの“お母様”と目される人物が、とてもとても長い、リグレットを語ります。
その中から、いくつかのポイントを抜き出してみます。
「あなたは今日より、悪戯をするだけの、六軒島の亡霊ではありません」
「あなたは今日より、この島の主」
「あなたは今日より、黄金の魔女、ベアトリーチェ」
「私はあなたに、右代宮戦人に恋する心を、譲ります」
そして、ここにあらわれた条件を、以下のように整理します。
・「あなた」は、昨日までは、六軒島の亡霊であった。
・「あなた」は、今日からは、ベアトリーチェである。
・「あなた」は、右代宮戦人への恋心を持つことになる。
ベアトリーチェという名を持ち、「右代宮戦人への恋心」という条件を持っている人物は、「雛ベアト」ただひとりです。
そして、この推理では、姉ベアトは「過去の存在」であり「悪食島の悪霊」であるとしています。
足し算をするとこうなります。
「昨日まで姉ベアトだったものは、今日からは雛ベアトである」
つまり、
「姉ベアトとは、雛ベアトの過去の姿であり、2人は同一人物である」
という解がみちびかれるのです。
姉ベアトと雛ベアトは、合体したら完全体になれるような気がするのに、どうしても合体できませんでした。
この推理では、それは当然なのです。
なぜなら、彼女たちが持っている「魂のカケラ」は、まったく同じものだからです。
2つに割ったクッキー。右半分と左半分をくっつけたら、1個になりますが、「右半分」と「右半分」をつなぐことはできません。ましてや、「過去の右半分」と「現在の右半分」をつなぐなんてこともできない。
●“お母様”の正体
姉ベアトと雛ベアトが同一人物だとすると、雛ベアトの“お母様”は、姉ベアトの“お母様”でもなければなりません。
「姉ベアト=悪食島の悪霊」を幻想した主は、この推理では、右代宮金蔵翁です。
そして、“お母様”は「右代宮戦人に恋していた」という条件があります。
このままいくと、金蔵翁は戦人に恋していた、というとんでもない足し算が発生してしまい、そういうのが好きな人もいるでしょうが、わたしは趣味ではないので、そこをずらしましょう。
ずらすのは簡単で、「悪食島の悪霊」という幻想を、金蔵翁から受け継いだ人がいればいいのです。
ようは、金蔵翁はさすがに歳を取った。もう、夜中に起き出して窓をこっそり開けるでもない。
そこでおじいちゃん、ちょいちょいと手招きします。おもしろい遊びを教えてあげよう。みんながビックリして楽しいのだ。「悪食島の悪霊」がいることにしてしまうのだよ。
そして、「その人物」は、いたずらを受け継いだ。夜中に特定の窓を開けるいたずら。魔法陣をラクガキするいたずら。片付けたはずの場所をちらかすいたずら……。
ファンタジックに言えば、
「召喚術師・大ゴールドスミス卿が召喚した『悪食島の悪霊』という使い魔を、譲り渡され、使役している者がいる」
という感じになります。
「右代宮戦人に恋していた」のは、その人物です。
右代宮金蔵翁の大魔術を受け継いだ人物。
悪食島の悪霊に、ベアトリーチェの名前と美貌を与えた人物。
幻想存在ベアトリーチェを使役している「主」。
そしておそらく、六軒島連続殺人事件の、犯人。
それを、わたしの趣味で、「右代宮朱志香」とみたいのです。
(『朱志香犯人説』の詳細は以下にまとまっています。犯人特定→「朱志香=ベアトリーチェ」説・総論からご覧下さい→ ■目次(全記事)■ )
●どうして朱志香は戦人に恋してはいけないのか
「“お母様”のリグレット」では、こんなことが語られます。
私はあなたに、右代宮戦人に恋する心を、譲ります。
(中略)
そして、……私の代わりに恋をしなさい。
そして、許されるなら、彼に恋されなさい。
私には、…………もう彼を愛することが、出来ないのです。
どうか、私には遂げられなかった想いを、……私には堪えられなかった想いを、……あなたが遂げて。
素直に読めば、“お母様”は右代宮戦人を愛しているし、愛し続けたかったけれども、それができなくなってしまった。
そこで代償行為として、自分の分身、自分が生み出した幻想存在であるベアトリーチェに、彼を愛してもらうことにした。
もし、“お母様”を朱志香だとするなら。
どうして朱志香は、恋する戦人を愛し続けることができなくなったのか。
その理由がなければなりません。
その理由を、こちらに用意しました。
→ 「ep5初期推理その6・戦人の謎」
リンク先は、
「戦人は19年前の赤ん坊である」
「19年前の赤ん坊は、金蔵翁と九羽鳥庵ベアトリーチェの間にできた子である」
という推理と、それに関する論証です。
この推理のとき、
「右代宮戦人は右代宮金蔵の実子である」
という条件がみちびかれます。
もし、何らかの理由で、朱志香がその事実を知ったとしたら。
「右代宮戦人と右代宮朱志香は血縁的には叔父・姪の関係である」
という条件が、恋する右代宮朱志香に襲いかかります。
インセスト・タブー。
この推理の場合、朱志香がそうとう葛藤しただろうことは、容易に想像できます。法的にはいとこなんだからいいんじゃないかみたいな議論も、自分の中で闘わせたでしょう。
でも、結局、断念することにした。
上のリンク先の推理に、「九羽鳥庵ベアトリーチェは、金蔵翁とオリジナルベアトの実娘かもしれない」という、ひどい推理も展開していますが、これがOKで、そのことを朱志香が知った場合、
「これ以上、血を煮詰まらせたら、たいへんだ」
という判断をはたらかせたかもしれません。
(ちなみにわたしには「夏妃はオリジナルベアトの血縁」というヨタ推理もあります)
この場合、
「大好きな戦人と結ばれてはいけない。せめて私の分身には、彼を愛し続けさせてやりたい」
という思いを、ごく自然に設定できそうです。
いや、「私の分身」といいましたが、
「私は今日より、あなたではなくなります」
と、“お母様”はいいました。
朱志香はベアトリーチェであってはならないのです。同一人物であったなら、インセスト・タブーが有効になるからです。あくまで、別人ということにしなければならない。
●魂の分割/3つの魂の戦い
「私たちは一つの魂を割いて、分け合おう」
と、“お母様”はいいます。
“お母様”=朱志香とする場合、1個の魂を、朱志香とベアトは、半々に持つことになります。
魂の分割といえば、ゼパル・フルフルの恋の決闘。
ゼパルとフルフルは、家具には恋を成就させる資格がないといいます。
なぜなら家具は、1個の魂を持っていないから。
それは、「人を愛するんだったら、全身全霊で愛しなさいよ」という意味のように思います。
自分の「全霊」を半々に分けて、半分はあっちの女、もう半分はこっちの女を愛するようなマネはするなっていう、そういうことのように読みました。まさにこの例示を、ゼパルとフルフルが出していました。
つまり、自分自身を2つ以上に分割して、複数の恋を同時進行することはできない。
自分自身の魂を2個以上に分割しているもののことを「家具」と呼ぶ。
そういうことになりそうです。
このep6初期推理シリーズでは、「紗音は、嘉音という幻想存在を生み出して、存在させている」という推理を展開しています。
紗音は、自分の魂を分割して、半分を嘉音に分け与えている。
だから、自分の半分でしか譲治を愛していない計算になる。
嘉音にあたえた半分の魂を奪還して、「全霊」で恋愛できるようになれるかどうか、という試練だったと考えられます。
嘉音にとっては、紗音が持っている半分の魂を奪い取って、「全霊」の存在になれるかどうか、という試しだったといえます。
さて、その勝負に、なぜか雛ベアトが参加してもよいことになっていました。
なぜ?
その理由こそが、「私たちは一つの魂を割いて、分け合おう」なのではないか。
すなわち、雛ベアトも、半分しか魂を持っていない。
残りの半分は、“お母様”、すなわち朱志香が持っている。
という条件を設定してみるのです。
この恋の勝負は、表向きには、「紗音と嘉音、どっちが魂を手に入れて恋の資格を得るか」というものでした。これは、ep6を読んだ全員が解析できると思います。
その裏に、もうひとつ、魂の勝負があったとしたら、どうだろう。
それは、朱志香と雛ベアトの勝負。
朱志香も、雛ベアトに魂の半分を譲り渡しているので、半分の魂しか持っていない。
だから、恋の資格がない。
この定義では、朱志香もまた「家具」になるのです。
魂を半々に分けて、半分は嘉音を愛し、もう半分は戦人を愛するような真似は許されない。
だから、勝負が必要になる。だから、雛ベアトの参戦が認められる。
単純な足し算に置き換えると、以下のようになるんじゃないかと思えるのです。
以下、「1」とか「1/2」とかいうのは、「魂の数」です。
1紗音 = 1/2紗音 + 1/2嘉音
1朱志香 = 1/2朱志香 +1/2雛ベアト
(そして 1/2雛ベアト = 1/2六軒島亡霊(姉ベアト))
だから、あの恋の勝負の場所には、
1譲治
1/2紗音
1/2嘉音
1/2朱志香
1/2雛ベアト
1戦人
がいたのだ、と考えるのです。
「3人を2人にする恋の勝負はわかる。しかし4人を2人にする勝負は意味がわからない」
という指摘が、作中にありました。
この指摘がなされたとき、すでに戦人は脱落して不在でした。
残った人数の魂を足し合わせると、1+1/2+1/2+1/2+1/2 = 3。
この推理では、3つの魂を2個にする勝負なので、帳尻があうのです。
じつはもっと厳密にみていくと、ちょっと整わない部分があるので、そのあたりは宿題なのですが、最初のステップとしては、なかなか面白い線をついているのじゃないかな? と、自分で驕っておきます。(ep6は「驕る」という単語がちらついたなあ)
●続き→ ep6初期推理3・密室解法/戦人は単騎で脱出できる
■目次1(犯人・ルール・各Ep)■
■目次2(カケラ世界・赤字・勝利条件)■
■目次(全記事)■
EP6を読み終わって誰なのかまだわからずもやもやしていましたが、すっきりしました。
TIPSでは最後に爆発事故となっていましたがそれも意図的なものだったのでしょうか。
わたしは、爆発事故は朱志香が設置した爆弾によるものだ、という考え方です。爆発で証拠がまるっと消滅するからこそ、あの島は猫箱になるので、黄金郷が成立するためには爆発による全滅が必須条件だと思います。
つまり、朱志香と嘉音ペアや、戦人・雛ベアトペアがくっついて幸せになるためには、爆弾が爆発して一家が全滅しないとダメ、という条件だと思います。
細かい論証は、目次から「盤面解析」を順にお読みいただけるとありがたいです。
気に入りました
ところでこの悪戯、屋敷がそも開け放しの状態だったなら
不思議な噂話としてはあまりうまく機能しなかったんじゃないかなあという気がなんとなくします
でも丁度都合よく屋敷には施錠の習慣があった、何故か
それは夏妃(でしたよね?)が無用心を改めるべきだと施錠を習慣化したから
つまり、夏妃ってさりげに物語的にすんごく重要な役割こなしてね?説をちょっと提唱してみたいと思いました
そして、このことをベアトリーチェ幻想のはじまりと位置付けるなら
数々の密室殺人を操る黄金の魔女ベアトリーチェは
その出発点もまた密室だった、なんてきれいに纏めたりとかしてみたり
(密室いうてもただ屋敷の戸締りがされていたというだけの話ですけどね)
素晴らしい。美しい推理です。「施錠を徹底したのは夏妃」という情報は、すっかり忘れていました。このひらめき、この綺麗なまとめは良いですね。密室を作るベアトリーチェと密室をほどく悪霊。体のあるベアトリーチェと体のない悪霊。
数あるうみねこ推理の中でも、Townmemoryさんの紡ぐ世界観に大変感銘を受けていまして、EP6推理も毎日楽しみにしながら拝見しております。
私もずっと朱志香=ベアト(の一要素)かと思っていました(出題編についてはほぼTownmemoryさまの解釈に同意です。今までのご考察も全部拝見していまして、これが一番綺麗にとれると今でも思ってます)
さらに言えば個人的に好きな展開なので、今もわりとそう思ってます。
ですが、今回のEPのテキストだと素直に読めば妹ベアト=紗音=嘉音と解釈できるようにも思えましたが、紗音ベアト(妹)説についてはどのように思われますか?
気になったシーンで、推理2の内容に近いかと思ったのでここにコメントしてみます。
①雛ベアトも魂の取り合いレースに参加資格があるが、紗音・嘉音のいずれかが勝利した時点で雛ベアトも魂を得る(恋を成就させる)資格を喪う。
(雛は独立しておらず、偶然参加したようにも見えてこれらは三位一体の存在ではないか?嘉音・紗音と何の関係もないのに妙な試練とやらで恋が成就しないというのはおかしいのでは)
②「お母様のリグレット」において戦人との回想シーンがあり、「家庭的な女性ではなく、朱志香みたいなヤツで金髪ボインボインの女性」が好みであると戦人が述べています。文脈としてはこれがベアト誕生のきっかけと思われますが、この相手は朱志香ではないのでは?(本人の前でこういうことは言わないのでは)
かつ、ベアトリーチェという幻想の存在に金髪碧眼を与える、ということはこのお母様(雛ベアト)は朱志香タイプ・金髪碧眼の存在ではないのでは。
むしろ真逆の、それこそ紗音のような。
③EP5にて、戦人が全ての真実を理解した(6年前の罪の内容も思い出した)と述べているのですが、それをもってしても朱志香の行動や心情を今回のEPのように表現してしまうのでしょうか?
(紗音については(幻想である)嘉音との決別などかなりこれまでとは違う描写がされていたように思います。一方、朱志香については悪い表現をしてしまえば恋のための無差別親族殺しの駒として描写をされただけのように思います。
朱志香がベアトだとして、戦人が全てを理解したゲームマスターなのであればこのあたりも描いてくれるかと思ったのですが。
ぜひTownmemoryさんのご意見をお伺いしてみたいです。
こんにちは。紗音が勝利し、嘉音と雛ベアトが消滅したのだから、彼女たちは1/3ずつの魂を持っており、それが1つに統合されたのではないか、という説についてですね。
はっきりいって、その説は有力です。ep6をみた場合、雛ベアトの母=朱志香説よりも現象をきれいに説明できると思います。ep6における、紗音説:朱志香説は、7:3で紗音説優位なんじゃないかなと思います。
それでも朱志香説のほうをおしているのは、ep6以外のエピソードをみた場合は、朱志香=ベアト説のほうが優位だと思うからです。ep6だけを取り上げればまちがいなく紗音が高得点、でもエピソード全体の総合得点をみると、朱志香のほうがまだ高いかな、という判断です。
すべてを理解した戦人が、ゲームマスターとして、朱志香をあんなにぞんざいに描写するだろうかという件、あれは、思い入れ強く描写してしまうと、ヱリカに「朱志香がベアトの心臓であること」を察知されてしまうから、でどうでしょう。
今EPについてはやはり同様の意見ですか・・・
あえて外してきているのかとも思いましたが、素直に読めば、紗音ととれちゃいますね。
ただ、一番納得できなかった朱志香の描写についてのご意見が非常に納得できました!
私もお箸探偵のごとく騙されていたのですねー。
やっぱり、もう少し朱志香の創る世界の話として見ていきたいと思います。それが好きだし、ひとつの世界として存在していると思うので。
話はずれますが嘉音くんが幻想であれば(赤字を信用するならば)マスターキーが一本自由に使えますね。これがさいごのかぎだったら面白いです。
では長文失礼いたしました。
夏妃がベアトの血縁ありだと思います。
だからこそ朱志香に金蔵は少しベアトの面影をみたんじゃないのかな?って
だから朱志香にベアトを託したんじゃないのかなって思いました。
こんにちは。ありがとうございます。わたしもそう思います。金蔵さんは時間をかけて、いろんな方法でベアトリーチェを取り戻そうとした。ひそかに朱志香のことかわいくてしょうがなかったんじゃないのかなー、と、かってに空想しています。そうだったら、ほんとに良いですよね。
ep4の一億の件にしても、使用人の紗音が行うには相応の助けが必要ですし(まぁこれは朱志香も一緒ですが)、どうも使用人の子が主犯といわれてもスッキリしないというか、朱志香の役割も不透明なままで見えてこない感があるんですよね。
最近考えたのですが、GM戦人は真相に至ったとなっていますが、それはこのゲームの『ルール』の真相に至ったわけで、『犯人』の解明には失敗というか誤解したままなのではないか?と考えたりしてます。
ep3の朱志香の好きな人問答で、「シーユーアゲイン」を言った相手を間違えたまま、『ルール』の真相に至り、そのまま自分が謝罪する相手を間違えてゲーム版を組んでしまった・・・とか。まぁぶっちゃけひぐらしのkみたいですよね。
・・・まぁラムダが保証人を務めているのだし、自分で言っておいてなんですがかなり可能性は低いなぁとは思いますがW