日々の寝言~Daily Nonsense~

人気>実力の悲劇

最年少プロゴルファーの石川遼くん。
実にたいへんな生き方を選んだものだ。

プロゴルファーは結局は実力の社会だ。
最年少である、というようなことは、
実力あっての上の看板で、そうでなければ何の意味もない。

そういうところで、人気>実力な状態になってしまうというのは、
スポンサー契約などで、一時的にはウハウハかもしれないが、
長期的にはかなり厳しいことだと思う。

テレビでのコメントをちょっと見ただけでも、
明らかに、プロの世界を舐めている
自信満々な感じが伝わってきてしまって、痛々しい、
というか、めまいがしてくる。
あそこまでリップサービスする必要はないのに。

無意識に、完璧に周囲の期待に答えようと
してしまうタイプなのかもしれない。

最終的には大成するかもしれないが、
その途中ではかなり紆余曲折するのではないか?

逆に、そうでないとすれば、
イチローや羽生さん級の本当の天才ということだが・・・
残念ながらそれほどには見えない。

人気と実力のギャップ、
周囲の期待のプレッシャーについては、
イチローもさかんに言及していた。

羽生さんだって、七冠制覇しても、
次は、永世七冠だ、大山超えだ、とファンの期待は、
インフレして際限が無いから、それを担うほうは大変だ。
アイドルのような単純な人気商売ならまだしも、
結局は実力勝負なわけだし。

ごく僅かな天才以外は、あわてず、焦らず、
無責任な不特定多数の声に惑わされず、
じっくりと実力をつけて、それに見合った人気を得てゆく、
のが健全なあり方だが、
すべてが商品として市場で取引きされる世の中では、
投機的な意図が絡むので、バブルが発生するため、
なかなかそれがむずかしい。
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