日々の寝言~Daily Nonsense~

大脳辺縁系を鍛える

少し前に、NHKスペシャルで、
立花隆さんが「臨死体験」を取り上げていた。

臨死体験は、立花さんの
以前からのテーマなので、
現状どこまでわかるのか、の
総仕上げ的なことをしたかったようだ。

結論は当然はっきりしないが、
自分なりに勝手にまとめると、
臨死体験を構成するのは、

1)身体感覚の崩壊
 これによって、心身離脱
 のような感覚になるのではないか?

2)偽の記憶の捏造
 生まれる前のことを覚えている、
 というようなケースは
 これで説明できるのではないか?

3)大脳辺縁系の活動
 いわゆる神秘体験は、大脳辺縁系の活動に
 よるものではないか?

というような感じ?

この中でも、3の辺縁系の活動による神秘体験
(宇宙との一体化や、ものすごく幸せな感じなど)は、
おそらく、大脳新皮質が先に機能不全になるために、
辺縁系の活動だけが残る結果なのではないかと思う。

そういう意味では、宗教的な修行の結果などとも
共通性があるのだろう。

人間で非常に発達した新皮質は、
多くの感覚入力情報を分析するために
重要な役割を果たしているが、
逆に、そちらの活動に振り回されて、
世界の中で生きている実感、のような
感覚が失われている面もあるのかもしれない。

新皮質の活動を抑制し、
辺縁系の活動を促進することで、
そうした感覚を取り戻すことが、
神秘体験や悟りの構成要素
なのかもしれないと思った。

運動していてゾーンに入ることや、ランナーズ・ハイ、
充たされたセックスで、深いオーガズムに到達したときの感覚
なども根は同じなのかもしれない。

脳の活動はモニタリングできるようになっているので、
そのうち、誰もが簡単に神秘体験に到達
できるようなことになりそうだ。

それはそれで、うれしいような
つまらないような・・・
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