日々の寝言~Daily Nonsense~

良い借金と悪い借金

天気のよい日だが、
NHKでは、お金を借りる方法の番組をやっている。

みんな、やむを得ず借りているのだろうが、
日常的な生活費を借金に頼るのは、
麻薬中毒のように、すごく損で危険だと思う。

まず、そこをもっともっともっと
説明するべきかと。

借金には良い借金と悪い借金がある、と思う。
(さっそく、分裂勘違い君の真似)

まず、良い借金とは、それをすることで、
金利以上の儲けが期待できる場合だ。

起業する場合とか、あるいは、
車や機械を買う場合でも、それがあると仕事ができるので、
収入が増える見込みがある、という場合。

悪い借金は、当座の穴埋め、
それによる収入増が期待できないもの。

悪い借金が極悪なのは、
返済しないといけないからだ。
それによって、その分、貯蓄ができなくなる。

だから、一度借金すると、
ずーーーっとそれに頼ることになりがちだ。

最初に貯蓄から始めれば、
突然の出費にはそれを取り崩して対応し、
次の出費までの間にまた貯蓄ができる。

しかし、最初に借金から始めると、
次の出費までの間は返済しているので、
次もまた借金することになる。

金利を受け取れる側と、
金利を支払う側と、
一生分をトータルすると、かなりの違いではないか?

たとえ金利を払っても、それで満足が得られるのだから
いいではないか?という考え方もあるだろうが、
一生分のトータルで考えてもそうか?ということに
注意したほうがよいと思う。

たとえば、車が趣味、という場合に、
少しの間我慢して貯蓄して、それで最初の車を買えば、
次を買うまでに貯蓄ができるので、
以後はずっと貯蓄で買うことができる。

最初に借金で買ってしまうと、
次を買うまでは返済をすることになり、
以後ずっと借金で買うことになりがちだ。

この場合、得られる満足度の差は、
最初の数年分の車の有無だが、
収支の差は、最初の借金の金利分だけではない。
目先の得と、後々までの損の比較になる。

必要なお金が小額なら、最初に困ったときに、なんとか
親類縁者などを頼って「寄付」をしてもらい、
それでしのいで、それを借金したと思って、
返済分を次に備えて貯蓄する、
というのがいいと思うのだが・・・

「お祝い」には、そういう互助的な意味もあると思う。
だから、気張ってお返しなどせずに、そういうふうに
使わせていただくのがよいのではないか、と思う。
(嫌われるかもしれないけど)

「リバースモーゲージ」というのも、なんか納得ゆかない。
買うときに金利を払って、売るときにも払う、という感じ。

損得だけなら、さっさと家を売って、
それでできた貯蓄を運用して、
アパートを借りて暮らせばよいように思う。
トータルでは、かなり違うのではないか?

この場合は、住み慣れた家で暮らしたい、
ということがあるわけで、その価値との取引、ということになる。
その価値をいくらで買っていることになるのか、
理解して利用していればよいのだが。

クレジットカードのリボルビングなども含めて、
日常生活の中に、悪い借金が蔓延し、
消費者金融の広告がいたるところにあるような現状は、
かなりおかしいと思う。

絶対しゃぶられているんじゃないか?

借金することの損得をもう少しちゃんと
考えるようにしたほうがいいのではないか?

もちろん、社会全体として考えると、
それで景気が良くなっている分もあって、
借金をしない人にとっては、それでいいのだが・・・
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