ファシズムを狙う?政治家に、
特殊能力を持つ男とその弟が挑む。
「重力ピエロ」もそうだったが、
「兄弟」というものに
こだわりがあるようだ。
文章は「重力ピエロ」より
はるかに良くなっている。
別人のようだ。
物語も、荒唐無稽で面白い。
でも・・・
感動するには、なにかが足りない。
何なのだろう?
頭で考えすぎている?
この人の小説は、なんだか、
頭の中で構成した
思考実験のような趣があると思う。
それが生み出す、
ある種の「軽さ」や「奇想」が
魅力ではあるのだが、
それがまた弱点でもあるようだ。
でも、こういうことは
各種の文学賞の選評でも
さんざん言われているはずで、
本人は承知の上で書いていると思う。
自分にしか書けないものを、
という志は立派だが、
たまには、誰にでも書ける話を、
伊坂さん風に書いて欲しい。
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