大学時代の同級生の高垣有作先生が「日本赤ひげ大賞」を受賞されたということをネットで知りました。(https://www.m3.com/news/iryoishin/1252046)
高垣先生は和歌山県すさみの国保すさみ病院という僻地で地域医療に長く貢献されてきました。
高垣先生とは学生時代に一緒のグループで国試の勉強会など,いつもお世話になった親しい仲でした。几帳面な小さな字でぎっしり書かれた彼のノートのことを今でも思い出します。試験前には何度も助けられたものでした。今回の受賞は,驚くと同時にそうだよなあ・・と我がことのように誇らしい気持ちになりました。
11年前に,すさみで学生・研修医対象に勉強会を開くので講師に来てほしいと招かれたことがありました。このときは地元の宿泊施設を借り切って宴会をやりながら,じっくり症例ベースのカンファレンスやいつもの身体所見の話「SpPinな身体所見」の話をしました。このときに,彼が地元で取り組んでいる高齢者見守りシステムや,自分たちで作って運営している廉価型ドクターカーについて聞かせてもらいました。もともと優秀でしたが,持ち前のアイデアで,限られた予算の中で独創的な工夫を凝らして現実的なシステムを構築していました。とにかく実践ありきの行動力が彼らしいと感銘を受けたものでした。今回の受賞は,あまり表舞台に出ていなくとも地道に実績を積んできたことが評価されて本当に素晴らしいと思います。
高垣先生,本当におめでとうございます。