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テニスラケットのグリップ構造 デザインを守れ!

2010-05-27 05:15:29 | デザインを守る
知財経営 知的財産
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おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。

テニスの全仏オープン第3日目の5月25日、1996年以来の全仏出場となった39歳のクルム伊達公子が2年連続準優勝の第9シード、ロシアのディナラ・サフィナに逆転勝ちしました。全仏での14年ぶりの勝利です。

サッカー日韓戦の酷評コメントにうんざりしていたところ、5月の爽やかな風が吹いたようなすっきりとした気持ちになりました。

そこで、テニスラケットのシャフトの意匠登録を事例として挙げます。


▲テニスラケットのグリップとフレームの間のシャフト部に注目 意匠登録1126861号公報より



▲シャフト部の拡大断面図 意匠登録1126861号公報より


シャフト部の側面部には、内方に向けて窪んだ細長六角形の凹部があって、その凹部内には、振動減衰パーツ(弾性材+棒状体)が埋め込まれています。

凹部は透明な平板部材で蓋がされていて中にある振動減衰パーツが外から見えるようになっています。

本事例ついて、次の3点を指摘しておきます。

(1)凹部を設けることにより、シャフト部のデザイン性を高め顧客にアピール
(2)凹部内部を「見える化」して他社製品との違いを顧客にアピール
(3)凹部内部を「見える化」することにより部分意匠の登録対象とする

(3)について。意匠登録により競合他社が振動減衰パーツをシャフト部に埋め込むことをけん制する狙いが読み取れます。

中小企業経営者の皆様。意匠登録にも戦略性があると思いませんか?

知財経営プロデューサー 知的財産コンサルタント 新井信昭 弁理士
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