
――― 知的財産を活用 経営改革コンサルティング ―――
おはようございます。知財経営プロデューサーの新井信昭です。
本日は、東京都知的財産総合センターで知的財産経営コンサルティングを行います。夜には、フラメンコギターのレッスンがあります。
特許出願とスイッチングコストについて解説します。
知的財産経営のコンサルティングをしているときに、新井信昭がよく出会うフレーズ。
「これは便利だから売れるはずだ!」「高品質だから長持ちする」「だから特許出願したい。」
そのようなとき私は「スイッチングコストを考えてみましょう」と申し上げます。
顧客が、現在使用・利用している製品・サービスとは別の製品・サービスに乗り換える際に負担しなければならないコスト。
これが「スイッチングコスト」です。
ワープロソフト。私は「WORD」よりも「一太郎」のほうがよいと思っています。
「WORD」はときどき理解しがたい変換をするし、おせっかい機能が多すぎるからです。日本の企業を応援したいという本音もあります。
しかし、現実には切り替える訳にはいきません。ソフトを買い替えるコストがかかるし、操作方法も違うからです。
ワープロソフトの切り替えは、私にとって「スイッチングコスト」が高すぎます。
特許出願することは大事なことですが、出願するに当たってはこの「スイッチングコスト」を考慮しビジネスになるかどうか慎重に検討すべきです。
「スイッチングコスト」が高すぎると、それが従来よりも便利なものであっても買ってくれるのは、ごく一部の物好きな人だけです。
そのようなとき私は、「スイッチングコスト」を下げるための改良を提案します。
状来の製品と交換してもらうためにできるだけ負担の少ない新製品へと。
中小企業経営者の皆様。新製品開発と「スイッチングコスト」は切っても切れない関係にあることを覚えておいてください。
知財経営プロデューサー 知的財産コンサルタント 新井信昭 弁理士
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