プルルルル・・・
「はい。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの宅急便です
それはわけのわからない合成音声だった
「は?」
ーーーあなたの願いをどうぞ
「・・・」
それは何か、本能的に「怖い」と思えるような声だった。
しかし、私は本能的に答えてしまっていた。
「金」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
それきり何も受話器からは聞こえなかった。
(いたずら電話だったのだろうか?)
それならそれで安心するが、やはり何かおしい気もする。
次の日曜日
ピンポーン
「はい。」
「どうも、幸せの宅急便です。」
「は?」
そして、あの電話の事を思い出した。
あれから、3日。まさか本当とは思わなかった。
「ハンコ、お願いします」
「・・・ああ、はいはい。」
配達人の顔をよく見ようとしたが影で見えなかった。
やたらと重い荷物を部屋の真ん中に置いた。
(本当だったとは・・・)
中身は金。
段ボール箱いっぱいに金があったのだ。
しかし、私はその金を怪しんであまり使わなかった。
それから5日後。
プルルルル・・・
「はい。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの宅急便です。
「あ、あの・・・なぜこんなことを?」
ーーーあなたの願いをどうぞ
どうやら機械らしい。
私は少しの不安とともにこう言った。
「じゃ、じゃあ、金」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
なんなのだろうか。
そして日曜日。
ピンポーン
「どうも、幸せの宅急便です」
・・・やはり中身は金だった
それも前回と同じ、段ボール箱いっぱいの。
もう私には不安はなくなった。
次の日から街へと繰り出し、遊び呆けた。
プルルルル・・・
「はい」
ーーーこんにちは!こちら幸せの・・・
「おお!金だ!金!よろしく頼むよ!」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
このようなことが1カ月続いた。
私はずっと遊びに遊んだ。
なにしろ1週間で何もしないでも金が入るのだ。
仕事をするのがばからしく思えた。
プルルルル・・・
「おう。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの・・・
「ああ、金だ金。」
ーーーかしこまりました。
いつもと同じように同じ会話をした。
次の日曜。
「・・・来ないな。」
いつもは昼過ぎに来るはずの配達員が来ないのだ。
「忘れているのかもしれないな。まあ、明日来るだろう。」
そう思い、私は街へと向かった。
しかし、それから1週間。
まだ金は来ない。
それどころかあの電話も来ない。
さすがに金もなくなってきた。
「早く来ないものか・・・」
そう言いながら、やはり私は街へと向かった。
ついに金が底をついた。
しかし、やはり私は遊びたかった。
一度着いた習慣はとれないものだ。
ついには借金をしてしまった。
「明日は来るだろう」
そういつもと同じように呟き、いつもと同じように街へと向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある場所で、あの配達員が下の穴を見ていた。
そこにはあの男がロープに首を掛けようとしている姿があった。
「なんだ、もうおしまいか。」
配達員はつまらなそうに言った。
「しかし、何度見てもいいものだ。人間の喜ぶ顔が徐々に変わっていくのは。」
動かなくなった男を映している穴を埋めると、配達員は別の穴を覗き込んだ。
そこには幸せそうな家族の姿があった。
配達員は受話器を手に取り、言った。
「こんにちは!こちら幸せの宅急便です・・・」
「はい。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの宅急便です
それはわけのわからない合成音声だった
「は?」
ーーーあなたの願いをどうぞ
「・・・」
それは何か、本能的に「怖い」と思えるような声だった。
しかし、私は本能的に答えてしまっていた。
「金」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
それきり何も受話器からは聞こえなかった。
(いたずら電話だったのだろうか?)
それならそれで安心するが、やはり何かおしい気もする。
次の日曜日
ピンポーン
「はい。」
「どうも、幸せの宅急便です。」
「は?」
そして、あの電話の事を思い出した。
あれから、3日。まさか本当とは思わなかった。
「ハンコ、お願いします」
「・・・ああ、はいはい。」
配達人の顔をよく見ようとしたが影で見えなかった。
やたらと重い荷物を部屋の真ん中に置いた。
(本当だったとは・・・)
中身は金。
段ボール箱いっぱいに金があったのだ。
しかし、私はその金を怪しんであまり使わなかった。
それから5日後。
プルルルル・・・
「はい。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの宅急便です。
「あ、あの・・・なぜこんなことを?」
ーーーあなたの願いをどうぞ
どうやら機械らしい。
私は少しの不安とともにこう言った。
「じゃ、じゃあ、金」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
なんなのだろうか。
そして日曜日。
ピンポーン
「どうも、幸せの宅急便です」
・・・やはり中身は金だった
それも前回と同じ、段ボール箱いっぱいの。
もう私には不安はなくなった。
次の日から街へと繰り出し、遊び呆けた。
プルルルル・・・
「はい」
ーーーこんにちは!こちら幸せの・・・
「おお!金だ!金!よろしく頼むよ!」
ーーーかしこまりました
プッ・・・
このようなことが1カ月続いた。
私はずっと遊びに遊んだ。
なにしろ1週間で何もしないでも金が入るのだ。
仕事をするのがばからしく思えた。
プルルルル・・・
「おう。」
ーーーこんにちは!こちら幸せの・・・
「ああ、金だ金。」
ーーーかしこまりました。
いつもと同じように同じ会話をした。
次の日曜。
「・・・来ないな。」
いつもは昼過ぎに来るはずの配達員が来ないのだ。
「忘れているのかもしれないな。まあ、明日来るだろう。」
そう思い、私は街へと向かった。
しかし、それから1週間。
まだ金は来ない。
それどころかあの電話も来ない。
さすがに金もなくなってきた。
「早く来ないものか・・・」
そう言いながら、やはり私は街へと向かった。
ついに金が底をついた。
しかし、やはり私は遊びたかった。
一度着いた習慣はとれないものだ。
ついには借金をしてしまった。
「明日は来るだろう」
そういつもと同じように呟き、いつもと同じように街へと向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある場所で、あの配達員が下の穴を見ていた。
そこにはあの男がロープに首を掛けようとしている姿があった。
「なんだ、もうおしまいか。」
配達員はつまらなそうに言った。
「しかし、何度見てもいいものだ。人間の喜ぶ顔が徐々に変わっていくのは。」
動かなくなった男を映している穴を埋めると、配達員は別の穴を覗き込んだ。
そこには幸せそうな家族の姿があった。
配達員は受話器を手に取り、言った。
「こんにちは!こちら幸せの宅急便です・・・」
なんでそうダークなのか・・・。
もうちょっと文をかっこよく書けたらいいと思う。
かっこよくねぇ・・・
オレには無理
あと、星新一っぽいのはわざと。
素人にはこれくらいしか書けん
評価どうもです
アレンジしてみました
芥川龍之介は偉大だ