いつからだろう。
今となっては、思い出せない。
不思議だよね。こんなに頭の中を一杯にしてる感情が、
いつの間にか生まれるなんて。
この気持ちを知らない頃は、
何にも知らなかった頃は、
想像もつかなかった。
あの頃と、今の自分は、違う生き物みたいだ。
私も、いつの間にか生まれ変わっていたのかな?
自分の知らないうちに。
自分は生まれ変わっても、
世界は何にも変わらない。
夏の暑さ、冬の寒さ。
街の喧騒、テレビの画面。
私を包む、空気。
けれど、世界は、違って見える。
私の「目」は、「心」は、見つけてしまったから。
世界の端っこで、光るモノ。
あの人はいつも、そこにいる。
私の目は、あの人に吸い込まれる。
気だるい世界は、視界の隅っこに追いやられて。
私の「目」は、輝きを取り戻していく。
私の「心」は、それだけで満たされていく。
この気持ちを、わかってくれる?
わかってくれなくたっていい。
私は、これ以上の幸せなんていらない。
あなたが、私の目に映る。心を照らす。
それだけで。
私の目は、あなたを探す。
あなたを見つけて、視野が定まる。
私の「目」は、ずっと光を求めていた。
暗い世界を映すのに、疲れて。
私の「世界」は、ちょっと眩し過ぎる。
あなたはいつも、そこにいる。
私の目は、あなたを映す。
映ったものは、何?
私の「目」は、あなたを視界から外す。
私の「心」が、軋む。
この気持ちは、何?
私の心は、何も変わっちゃいない。
私の目も・・・
私の目は、あなたを求める。
あなたを捉えて、息を呑む。
私の「目」は、陰りを嫌い出す。
明るい世界に、慣れすぎたのかも。
私の「世界」に、影が忍び込む。
私の「目」は、あなたを覗く。
眩しくて、眩し過ぎて、目を閉じる。
閉じた「目」には、残像が映る。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
「心」を這うのは、あなたの影法師。
軋む「心」は、影の重さに耐えられない。
私の心に、穴が開く。
私の「心」を、光が貫く。
それでも私の「目」は、蛾のように光を貪る。
私の「心」が、真っ黒に焦げていく。
この気持ちを、わかってくれる?
きっとわかってくれないよ。
私には、こんな幸せも許されない?
あなたの光が、目を照らす。
「目」を抜けて、「心」の内壁を晒す。
痛いよ。もうやめてよ。
私の「世界」が、ひび割れる。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
私の「目」は、それでもあなたに向かう。
どうして?
私の「目」はもう、理性を失った。
私の「目」は、あなたを食い尽くす。
この「気持ち」を知らない頃は、
あの気持ちしか知らなかった頃は、
想像もつかなかった。
あの頃と、今の自分は、違う生き物みたいだ。
あの私は、いつの間にか死んでしまった?
今の「私」は、何?
私の「心」は、黒く染まる。
あの頃と同じ、真っ暗な世界。
あなたの光は、それでも黒い壁を照らす。
今の私は、一体何をしているの?
私の「世界」が、光を浴びてなお、黒さを増す。
いつからだろう。
今となっては、思い出せない。
おかしいよね。こんなに頭の中を一杯にしてる感情に、
自分が気付かないなんて。
私の「目」は、狂っている。
私は、「目」を捕まえられない。
私の「心」は、焦げている。
私は、「心」を元には戻せない。
もう、手遅れだよ。
「私」は死んでしまっても、
私は何にも変わらない。
私の目、私の心。
私の手、私の足。
世界に触れる、私の壁。
けれど、「世界」は、変わり続ける。
私は、「私」に追いつけない。
私は、手を伸ばす。
「手」が、影に飲み込まれる。
私の「世界」に、「私」が入り込む。
私の「心」は、真っ黒。
「私」は、「心」に穴を開ける。
壁の穴から、眩しすぎる光が差し込む。
黒い壁に、あなたの姿が映る。
私の「目」が、光を見失う。
「心」は、「あなた」から光を受ける。
これでいい。もうこれでおしまい。
「私」は、「あなた」に手を伸ばす。
私の「手」は、「あなた」をすり抜ける。
「あなた」は、「私」を照らす。
どうして?
あなたは、私の目の前に。
手を伸ばせば、触れる距離に。
私の「手」は、「心」の穴を出られない。
どうしてあなたは、そこにいるの?
私の「世界」が、あなたを蝕む。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
あなたには、この世界は暗すぎる。
あなたは、眩しすぎるから。
こんな終わりのない世界を照らして、
どうして私の狭い「心」を、照らしてくれないの?
世界から、光が消える。
私は、「私」が消えるのを見つめる。
私の「目」が、闇に迷うのを眺める。
「あなた」が消えて、暗い「世界」に戻って、
何も見えずに、さまよいたくて。
でも、私の「心」は、黒いまま。
「あなた」も、私の「心」に居座って、
つまらなそうな顔で、私を見る。
どうして?
私は何も知らなかった。
あの頃から、何にも知らなかった。
あの頃と、今の自分は、何も変わっちゃいない。
私は、生まれ変わったあの時から、
狂ってたんだ。
私の「世界」が、音もなく崩れていく。
どうしてだろう。
今になっても、わからない。
不思議だよね。あんなに頭の中を一杯にしてた感情が、
あっという間に崩れるなんて。
「あなた」は、私の「世界」を照らす。
「あなた」の光が、斧を照らす。
斧が、私の「目」を砕く。
斧が、私の「世界」を崩していく。
斧が、私の「心」に迫る。
「あなた」は、私に微笑みかける。
私は、「あなた」に照らされる。
私は、あなたに微笑むことも出来ない。
あなたに触れることさえ出来ない。
斧が、私の役立たずな「手」を切り落とす。
私の「世界」に、私は一人。
斧が、私に刃を向ける。
私は、斧に微笑みかける。
あなたは、斧を振り下ろす。
あとがきみたいなもの
今となっては、思い出せない。
不思議だよね。こんなに頭の中を一杯にしてる感情が、
いつの間にか生まれるなんて。
この気持ちを知らない頃は、
何にも知らなかった頃は、
想像もつかなかった。
あの頃と、今の自分は、違う生き物みたいだ。
私も、いつの間にか生まれ変わっていたのかな?
自分の知らないうちに。
自分は生まれ変わっても、
世界は何にも変わらない。
夏の暑さ、冬の寒さ。
街の喧騒、テレビの画面。
私を包む、空気。
けれど、世界は、違って見える。
私の「目」は、「心」は、見つけてしまったから。
世界の端っこで、光るモノ。
あの人はいつも、そこにいる。
私の目は、あの人に吸い込まれる。
気だるい世界は、視界の隅っこに追いやられて。
私の「目」は、輝きを取り戻していく。
私の「心」は、それだけで満たされていく。
この気持ちを、わかってくれる?
わかってくれなくたっていい。
私は、これ以上の幸せなんていらない。
あなたが、私の目に映る。心を照らす。
それだけで。
私の目は、あなたを探す。
あなたを見つけて、視野が定まる。
私の「目」は、ずっと光を求めていた。
暗い世界を映すのに、疲れて。
私の「世界」は、ちょっと眩し過ぎる。
あなたはいつも、そこにいる。
私の目は、あなたを映す。
映ったものは、何?
私の「目」は、あなたを視界から外す。
私の「心」が、軋む。
この気持ちは、何?
私の心は、何も変わっちゃいない。
私の目も・・・
私の目は、あなたを求める。
あなたを捉えて、息を呑む。
私の「目」は、陰りを嫌い出す。
明るい世界に、慣れすぎたのかも。
私の「世界」に、影が忍び込む。
私の「目」は、あなたを覗く。
眩しくて、眩し過ぎて、目を閉じる。
閉じた「目」には、残像が映る。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
「心」を這うのは、あなたの影法師。
軋む「心」は、影の重さに耐えられない。
私の心に、穴が開く。
私の「心」を、光が貫く。
それでも私の「目」は、蛾のように光を貪る。
私の「心」が、真っ黒に焦げていく。
この気持ちを、わかってくれる?
きっとわかってくれないよ。
私には、こんな幸せも許されない?
あなたの光が、目を照らす。
「目」を抜けて、「心」の内壁を晒す。
痛いよ。もうやめてよ。
私の「世界」が、ひび割れる。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
私の「目」は、それでもあなたに向かう。
どうして?
私の「目」はもう、理性を失った。
私の「目」は、あなたを食い尽くす。
この「気持ち」を知らない頃は、
あの気持ちしか知らなかった頃は、
想像もつかなかった。
あの頃と、今の自分は、違う生き物みたいだ。
あの私は、いつの間にか死んでしまった?
今の「私」は、何?
私の「心」は、黒く染まる。
あの頃と同じ、真っ暗な世界。
あなたの光は、それでも黒い壁を照らす。
今の私は、一体何をしているの?
私の「世界」が、光を浴びてなお、黒さを増す。
いつからだろう。
今となっては、思い出せない。
おかしいよね。こんなに頭の中を一杯にしてる感情に、
自分が気付かないなんて。
私の「目」は、狂っている。
私は、「目」を捕まえられない。
私の「心」は、焦げている。
私は、「心」を元には戻せない。
もう、手遅れだよ。
「私」は死んでしまっても、
私は何にも変わらない。
私の目、私の心。
私の手、私の足。
世界に触れる、私の壁。
けれど、「世界」は、変わり続ける。
私は、「私」に追いつけない。
私は、手を伸ばす。
「手」が、影に飲み込まれる。
私の「世界」に、「私」が入り込む。
私の「心」は、真っ黒。
「私」は、「心」に穴を開ける。
壁の穴から、眩しすぎる光が差し込む。
黒い壁に、あなたの姿が映る。
私の「目」が、光を見失う。
「心」は、「あなた」から光を受ける。
これでいい。もうこれでおしまい。
「私」は、「あなた」に手を伸ばす。
私の「手」は、「あなた」をすり抜ける。
「あなた」は、「私」を照らす。
どうして?
あなたは、私の目の前に。
手を伸ばせば、触れる距離に。
私の「手」は、「心」の穴を出られない。
どうしてあなたは、そこにいるの?
私の「世界」が、あなたを蝕む。
暗い闇に浮かぶ、あなた。
あなたには、この世界は暗すぎる。
あなたは、眩しすぎるから。
こんな終わりのない世界を照らして、
どうして私の狭い「心」を、照らしてくれないの?
世界から、光が消える。
私は、「私」が消えるのを見つめる。
私の「目」が、闇に迷うのを眺める。
「あなた」が消えて、暗い「世界」に戻って、
何も見えずに、さまよいたくて。
でも、私の「心」は、黒いまま。
「あなた」も、私の「心」に居座って、
つまらなそうな顔で、私を見る。
どうして?
私は何も知らなかった。
あの頃から、何にも知らなかった。
あの頃と、今の自分は、何も変わっちゃいない。
私は、生まれ変わったあの時から、
狂ってたんだ。
私の「世界」が、音もなく崩れていく。
どうしてだろう。
今になっても、わからない。
不思議だよね。あんなに頭の中を一杯にしてた感情が、
あっという間に崩れるなんて。
「あなた」は、私の「世界」を照らす。
「あなた」の光が、斧を照らす。
斧が、私の「目」を砕く。
斧が、私の「世界」を崩していく。
斧が、私の「心」に迫る。
「あなた」は、私に微笑みかける。
私は、「あなた」に照らされる。
私は、あなたに微笑むことも出来ない。
あなたに触れることさえ出来ない。
斧が、私の役立たずな「手」を切り落とす。
私の「世界」に、私は一人。
斧が、私に刃を向ける。
私は、斧に微笑みかける。
あなたは、斧を振り下ろす。
あとがきみたいなもの