ぐだぐだくらぶ

ぐだぐだと日常を過ごす同級生たちによる
目的はないが夢はあるかもしれない雑記
「ぐだぐだ写真館」、始めました

未来人の遊び プロローグ

2010年05月27日 22時13分28秒 | 小説
暇だ。





夏休みだというのに、何かしようとも思わない。

休み潰しで有名な担任が出した、規格外の量の宿題があるだけだ。

休み中に終わるわけがないことは初めから分かっている。

勉強するでも遊び呆けるでもなく、

ただ天井を見上げているだけ。



何かないかと、何があるでもないボロ倉庫をあさってみた。

去年壊れたオコノミボックスや

期限が切れたあべこべクリームなど

どうでもいいがらくたしか出てこない

当たり前のことだが、どこかむなしい。



ふと倉庫の奥を見ると、

何やら古くさい木箱が置いてあった。

今にも崩れそうな、真っ黒な箱だ。


無性に気になり、中を見てみた。



大量の本が入っていた。


かなり古い本だ。

親に訊いてみると、

先祖が家宝として残したものだとか何とか

よくこんなものが今まで残ったものだ。


読んでみた。


どうやら、いろいろな道具が出てくる話らしい。


ただ・・・


何か違和感がある。


この物語に出てくる道具は、今でこそ当たり前のようなものだが、

この頃の人間なら目を回すようなもののはず。


なのに、いたって冷静。

この頃の人間は、そんなに落ち着いていたんだろうか?



俺は、机の上に積まれていた宿題の中に

何故か高校生にもなって自由研究があったことを思い出した。



こいつはいい題材だ。



倉庫の中のがらくたをかき集め、俺は愛用のタイムマシンに飛び乗った。

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