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通訳案内士のブログ

転売ヤー

「政府は10日の閣議で、小売店で購入したマスクを取得価格より高値で転売する行為を禁じるため、国民生活安定緊急措置法の政令改正を決定した。違反者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科す。15日に施行し、新型コロナウイルスの影響で品薄が続くマスクの供給回復を目指す」
時事通信社の記事


"The reselling of face masks for profit will become a crime in Japan punishable by a one-year prison sentence or a 1 million yen fine, or both, amid surging demand spurred by the coronavirus epidemic, the government said Tuesday."
Kyodo News+の記事


マスクの転売が違法になったことを伝える日本語と英語のそれぞれのニュース。「利益を得るマスクの転売が犯罪になる」とズバッと本題を明確に表す英語の文章の方が日本語のものより読み手にダイレクトに伝わる印象を与えています。



日本語ニュースだと「国民生活安定緊急措置法の政令改正を決定した」の箇所に目がいってしまい、ニュースの本質がぼやけてしまっているように感じます。



また英語の文章を「正しく」日本語に訳そうとすると、文章の後ろの方から訳していくことが多いです。



この英語のニュースも日本語に訳してしまうとやや回りくどい感じになります。



英文を日本語に訳すという作業は耳障りの良い日本語に変えるものであり、本来必要ではないものです。



そしてこの作業により、元の英語の文章が持つ雰囲気、響き、読み手が受ける感覚といったものをボカしてしまいがちになります。



英語を勉強していると段々と英語を日本語に訳す(直す)無意味さに気付いてきます。英語をわざわざ日本語に変えるステップが日本における英語学習の弊害でさえあるのだと思えてきました。



翻訳家でない限り英語は耳に入ってくる、目に見えてくる順番のまま頭に入れて咀嚼することが重要であると思う今日この頃です。



ここのところ私の近所ではトイレットペーパーやティッシュペーパーは少し探せば買える程度に落ち着いてきましたが依然マスクは買えないです。



この新しい法律をもっと早く打ち出してくれていれば状況はもっと違ったものになっていたのかもしれませんね。



今回の法律により「不良在庫」を抱えてしまった「転売ヤー」は沢山いるかと思います。何とか良識を取り戻し社会に還元してくれないものでしょうかね。





マスクとは違いますが日本のウイスキーもそんな転売ヤーの餌食になって久しいです。これは品川のセブンイレブンで撮影したもの。



サントリーの「山崎」や「響」といった日本産シングルモルトウイルスーが小売価格の何倍もの値段に吊り上げられ堂々と販売されていることに驚きました。



中国人旅行者向けの怪しい小売店でこういったものはよく見かけますが天下のセブンイレブンでこんなことをしても良いのかといつも不思議に思っています。




月曜日から東京タワーでは「検温」が始まりました。37.5度以上熱のある人はエレベーターには乗れません。





展望台はガラガラ。都内の観光スポットは軒並み閉まっているなか東京タワーはよく開けているもんだと思います。



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