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通訳案内士のブログ

Republic of Mauritius

私のやっている英語で案内する外国人向け定期観光に参加するお客様の国籍は様々です。



「国籍」は"nationality"ですが「あなたのnationalityは何ですか?」とは普通聞きません。「どこから来たのですか?(Where are you from?)」と聞くのが普通です(アメリカ、イギリス、オーストラリアから来た白人、黒人の方は一つの国籍しか持ってない方が多いですが、アジア系、インド系、ヒスパニック系には多重国籍の方が多くいることをこの仕事を始めて知りました。日本では国籍は唯一無二のものと考えられがちなので意外でした)。



私は日々のツアーで出会うお客様にどこから来たのか聞いています。統計をとったわけではないので正確ではないかもしれませんが、多い順から並べると
アメリカ
オーストラリア
フィリピン
インド
カナダ
イギリス
シンガポール
ニュージーランド
香港
マレーシア
と、こんな感じでしょうか。抜けている国もあるかもしれません。



後思いつく国では
イタリア
インドネシア
中国
ドイツ
南アフリカ
アイルランド
フランス
スウエーデン
ノルウエー
パキスタン
スリランカ
カンボジア
台湾
メキシコ
韓国
スペイン
ブラジル
アルゼンチン
などが挙げられます。英語を母国語としない国からの人達も多く参加されます。



また時々英語を全く喋れない人も来ます。高いお金を払って理解できない英語のツアーに何故参加されるのだろうかと疑問に感じたものです。おそらく彼らの母国語を使用したこういったツアーがないので仕方なく、といったところでしょうか。



ガイドとしても言葉が通じないのは困ります。一番重要なのは集合時間と場所を理解してもらうことです。便利なもので今はスマホで優秀な翻訳アプリが多数あります。どうしてもという時にはアプリを使って意思疎通をはかっています。



今までに出会ったお客様で記憶に残る珍しい出身国といえば
ブルネイ
ブルキナファソ
バルバドス
などがあります。



世界は広いんだなと感じます。自分が知らない、聞いたことのない国から来たお客様に会った時には後でその国について簡単に調べています。



昨日のツアーに参加してくれた中年男性がどこからどう見てもインド系でした。


いつものように私が出身国を尋ねると逆に「どこから来たと思う?」と聞いてきたので迷わず「インド?」と答えたら「ブッブーッ!(本人はそうは言ってませんが)
」と言われてしまいました。



“Mauritius”と言います。三回くらい聞き直しました。インド洋に浮かぶ小さな島国だというのですが全く聞いたことありませんでした。





後で調べてみました。
Mauritius(モーリシャス)はインド洋、マダガスカル島の東に位置する小さな島国。人口約130万人。主要産業はサトウキビ、漁業、観光。日本からの遠洋マグロ船が中継地、基地として寄港するのだそう。1968年にイギリスより独立。現在はイギリス連邦内の共和国。主要言語は英語。インド系が人口の7割を占める。
とありました。



その男性はインド系ですが確かに英語のアクセントがインド人が喋るものとやや違いました。あとジェスチャーや佇まい、雰囲気なども言われてみればインド、インドしていなかったです。



チップも沢山頂きました。インドの方よりチップを貰うのは極めて稀なことです。同じインド、マレー系でもお金に対する価値観、または文化が異なる国から来たことの証といえます。



通訳案内士にならなければ決して知ることのなかった国々や人々を知ることができる。この仕事の面白いところの一つです。




昨日箱根のロープウエイに乗った時、水曜日に泊まった姥子温泉のホテル(グリーンプラザ箱根)が見えました。昨日はこの方向に見える富士山は雲の中でした。



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