毎日新聞社近く、皇居東御苑への入口の一つである平川門に架かる橋を平川橋といいます。
現在の橋は80年代後半に架け替えられた比較的新しいものと聞いています。
この橋の欄干の親柱の天辺につけられているタマネギのような形をした青銅製の部分(擬宝珠というそう)に文字が刻印されているのを昨日初めて気付きました。
(多分)「寛永元年」と書かれていました。調べると寛永年間は1624年に始まり1645年に終わる、徳川家光や島原の乱の時代です。
約400年前に作られたこの擬宝珠をペタペタと手のひらで撫でたり叩いてみました。遥か江戸時代からこんな風に人々に触られてきたのかな?少しだけ不思議な感覚に包まれました。
この擬宝珠の素材、青銅は英語でbronze。オリンピックで三位の選手に贈られるBronze Medal、銅メダルも青銅製。青銅は銅にスズを加えた合金(alloy)です。
明治神宮の本殿の屋根は最近(一年位前)吹き替えが終わりましたが、こちらも青銅製です。最初は綺麗な銅色でしたが段々と青味がかってきました。
寛永元年に作られたこの擬宝珠も最初は綺麗に光り輝いていたのでしょう。
青銅の本来の色である銅色が青(緑)っぽくなるのは酸化し表面に炭酸塩が生じるからなんだそう。
英語で「酸化」は”oxidation”。動詞だと”oxidize”。「炭酸塩」は”carbonate”。動詞としても使えます。
The surface of bronze reacts with oxygen in the air making it carbonated.
光輝く銅色が青色に変わる過程を英語で簡単に説明するとしたらこんな感じでしょうか。