先週末板橋区の成増からはるばる漕いできた中古の電動自転車。後輪からカッタンカッタンと異音が聞こえるようになったのでよく見てみたところ何と!スポークが二本もポキッと折れているではありませんか。
元々折れていたのか、先週の25kmの長旅の疲れによるものか、体重35kgの甥っ子を後ろに乗せたせいなのか分かりません。でも28本あるうちの2本が折れていることは重大な問題で、修理しないで乗り続けることはできません。そのまま乗り続けると残りもポキポキ折れていくのは目に見えています。
よく見たらスポークがハブ(車輪の中央のドラム状の物)付近でポキッと折れていました。しかも2本も!
他のスポークも曲がっていたりニップルの締め付けがゆるゆるでした。ちなみにこの位置で曲がっているスポークは鍵をロックしたままスタンドを下ろそうとして起こるらしい。
鍵のココにおもいっきり当たってしまうわけです。特に後ろに子供を乗せたままこの状態からスタンドを下ろそうとすると相当な負荷がスポークにかかるのが分かります。
他のスポークの状態も良くない場合はスポークを全部新品に換えた方がいいです。でもそうするには後輪をフレーム(本体)から外し(電動ママチャリはこれが手間)、タイヤ、チューブも外さないといけません。ところが後輪をバラさなくてもスポークを交換できる夢のような製品があったのです。
それがこの「Fix(フィックス)スポーク」。普通のスポークをハブに穴に通すには電動ママチャリの場合、ブレーキやギヤの部分が邪魔なので車輪が(本体に)付いた状態ではできません。でもこのFixスポークはハブ側の留める方がハブに直接引っ掛けるように出来ているためわざわざ車輪を外さなくてもスポーク交換ができるという「目から鱗」的な商品なのです。
スポーク界の老舗「星スポーク」の「Fix(フィックス)スポーク」。普通のスポークは左端は傘のような形状になっており、写真の右端(ネジ山がある方)からハブの穴に入れていくのですが(車輪を外さないとこの作業は不可)このフィックススポークは左端を直接ハブに引っ掛ける仕組みです。
一応ニップルも付いてきます。でも今回は車輪は外さないので古いニップルをそのまま使用します。ニップルレンチを捨てないでおいて良かったです。
スポークには長さと番手(太さ)があります。私が今回メルカリで買ったヤマハの電動ママチャリの20インチホイールは175mmの長さ、太さは13番(2.34mm)のスポークが使われていました。現行モデルだと一段太い12番が使われているそうです。
13番=2.34mm。事前に折れていた古いスポークを測っておいたのでバッチリです。
まずフィックススポークの曲がった端をハブに引っ掛けたらネジ山の端をニップルに差込みます。この際、タイヤの空気を抜いてあげるとニップルが沈んで作業しやすいです。
ニップルレンチの3.5mmの面を使ってニップルを締め込んでいきます。ついでに他のゆるゆるだったニップルも締め直しました。正確には「振れ取り台」に車輪を載せて振れを取りながら調整していくものですが(昔所有していた振れ取り台は知人に貸したまま還らぬヒトとなりました)20インチと小径だし今回は応急処置なので無視。スタンドを上げたまま車輪を空回しして大きな振れがなければ良しとします。
ちょっと分かりにくいですかね?フィックススポークの端をハブ穴にこのように差し込み(引っ掛け)ます。
別アングルより。
折れた二本をフィックススポークに換えて、他の全てのニップルの締めを調整しただけで乗り心地が変わったのが分かりました(雨の中試運転してきました)。今後他の曲がったスポークが折れていくようだったら全部交換しようと思います。
自転車屋さんに持って行ったら多分「あ〜!これは全取っ替えですね!」と言われたことでしょう。下手すればホイールもハブもタイヤも交換させられ、工賃込みで最低15000円コースだったかもしれません。星スポークのフィックススポークは6本で1000円ちょっと。私は楽天で買いました。作業時間は10分程度。必要な工具はニップルレンチ(または3.5mmのレンチ)のみです。
電動ママチャリのスポーク折れは本当に多いそうです。自転車屋さんに不安を煽られ言われるままに大金を払うのは勿体ないです。全取っ替えする前にフィックススポークで応急処置をして様子を見てからでも遅くはないと思いますよ〜。
英語とは関係なくてすみません。私同様スポークが折れてお金がなくて困っている人が多いと思い修理方法を掲載させていただきました。