新型コロナウイルスの影響でキャンセル案件が増える中、私は今のところはなんとか食いつないでいます。でも国内で連日新たな感染者が出ている報道を耳にする度に今後はどうなってしまうのかと戦々恐々としています。
観光産業はモロに影響を受けています。中国人向けのインバウンド会社は悲惨でしょう。我々英語圏のお客様を相手にしている会社はまだマシかもしれません。減少しているとはいえ何だかんだ言って連日ツアーを催行できるくらいの人は来ています。
2011年の東日本大震災の直後はもっと酷かったと当時を知る古株の先輩から話を聞きました。
福島の放射能を恐れ東京から文字通り外国人が消えたそうです。新型コロナの今の状況より比べ物にならない位酷かった、それでも数ヶ月も経つと徐々に復活したと。
楽観はできませんが来年の今頃は「そんなこともあったね」くらいになっていてくれることを願うばかりです。
昨日の東御苑、いつものように平川門より入り梅林坂下で梅を見た後、二の丸庭園を歩いていたら「あの金色の木、綺麗ね!何ていう木?」と女性客より質問されました。
Gold trees?何それ?と思い彼女が指差す方へ目を向けると何のことはない、落葉したいつものサルスベリの木でした。
でも言われてみれば雨に濡れたサルスベリの肌は金色に見えなくもないです。
そして不思議なことに見れば見るほどまるでサルスベリの幹や枝がgold leaf(金箔)を貼られたかのように段々と光り輝いて見えてきました。
見慣れた二の丸庭園のサルスベリの木が意識して見たらとても新鮮で美しいものに変化したという昨日の出来事。
その後、この金色のサルスベリの木々を写真におさめようとiPhoneを手にパシャパシャやってたら別のお客様が「まるでここに初めて来たみたいだね」と言って笑っていました。
伝統的な回遊式日本庭園はいろんな角度から違う景色が楽しめることや季節ごとに違った表情を見せてくれることをお客様に説明しています。次回からは天候によっても新たな発見があることを付け加えたいと思いました。
と、ここまで書いていたら東京マラソン一般参加が中止、というニュースが飛び込んできました。今年は通訳ガイド仲間の知人が出場する予定で応援にいこうと思っていただけに残念です。