花洛転合咄

畿内近辺の徘徊情報・裏話その他です。

カフェ、うどん屋の二階

2013年04月22日 | 徘徊情報・摂津国
 本日は昼過ぎからでれーと外出。先ずはひばりのたこ焼きであります。そういえば、今日は五月山で桜祭りの日ということをひばりのおばちゃんからささ舟様経由で教えてもらっていました。折角ですから五月山に出かけます。

 途中の路地で井戸を見つけました。池田には結構こういうのが残っています。今日だけで2つ発見しましたが、一つは古い家が壊され更地になっているところにありましたから、風前の灯というやつです。



 板垣退助も泊まったという稲塚家住宅、住宅として現役です。朝のうちは未だ雨が残っていたのですが、五月山はなかなかの人出でした。





 昔の花見というのは弁当持ちでなかなかにささやかなものが多かったのですが、今はバーベキューですね。自分がやっているときは気にならぬのに、人が焼いているとニオイが気になりますね。勝手なものです。
 少し離れた伊居太神社にお参りすると誰もいませんでした。左の方に源頼光手植えの松の残骸が保存されています。



 桜は概ね散っていましたが、慈母観音像の前のしだれ桜は満開でした。



 登山道入り口には紅白に花が咲いています。また、そろそろ青紅葉も美しい季節ですね。





 山中の徘徊は程々でやめておきました。いつもここにきたら思うのですが、この石垣といい、展望台となっている洋館の残骸といい、ここらには昔は何があったのでしょうか?



 車も多いようですので、本日は望海亭跡などはパスして絹延橋に向かいました。ふと思い出したので絹延橋うどん研究所に寄ってみます。



 既に店は閉まっていましたが、そーと開けると中では後かたづけをされていて、店主もおられました。古い知人ですが、まさかその人がこの店をやっているとは知りませんでした。あれやこれやと昔話をして、2階のカフェに上げてもらうと五月山がどーんと正面に見えて素晴らしい。テーブルといすは昔に小学校で使われていたもので、相合い傘の彫り込みなどもそのままに残っています。ところでカフェて昔の言い方では「カフェー」ですよね。いつのまに「ー」がとれたのでしょう。「カフェの女給?」、やっぱり「カフェーの女給」の方がしっくりときますね。



 じっくりとみると明田尾山までしっかりと見通すことが出来ます。すぐ下を見下ろすと懐かしい加茂井。



 カフェーのコーヒーはマンデリンをベースにしたもので、店主のこだわりを感じます。あれやこれやと昔話をして、本当にのんびりとした午後を過ごさせてもらいました。たこ焼きの後はここにくるという癖が付きそうです。昼ご飯にうどんを食べて、ここで寝ていく人もいるそうです。さもありなん。ゆーっくりと午後の時間が流れます。
 周山ビールを置いてもらうというミッション、いずれ羽田酒造に案内しますということになりましたが、さてさていつ実現するか。箕面ビールなどの地ビールは既にあるのですが、1杯700円をとってもなかなか採算に合わないと言うことなども教えてもらいました。

 思いつきですから手ぶらで行ったのですが、帰りに土産をもらいました。両方共に飲んだことがないビールです。ビールへのこだわりは研究所副所長の担当だそうです。
 スカイラークなるビール、市販ではありません。水で薄めて飲めとのことコワイーコワイー。



6 コメント

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ぼちぼち始動です。 (gunkanatago)
2013-04-24 14:05:27
 ささ舟様、コメントをありがとうございます。ちょっときつい花粉症ですね。大丈夫ですか?
 たこ焼き、40年以上焼いていますので(笑)。それでも、ちょっと間が開くとグチャグチャになる時があります。
 絹延橋うどん研究所も是非行ってみてください。阪急川西能勢口駅から能勢電車に乗り換え、2つ目の絹延橋下車50メートルです。月・火と定休日ですが、平日はムチャクチャは混まないと思います。
 先ほど師匠と打ち合わせをしました。徘徊メール、今日中にはお送りできると思います。また、よろしくお願いします。
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すると (gunkanatago)
2013-04-24 13:54:26
 mfujino様、コメントをありがとうございます。するってえと、「カフェ」は原音に近いのですね。カフェーの方が訛っていた訳ですね。我々などは「喫茶店」という言い方をしますが、若い人はカフェといいますね。ミルクコーヒーなども通用しなくなるかも知れませんね。
 スカイラークビール、その日に飲めばよかったのですが、猫小屋に持っていって冷蔵庫で眠っています。朝になってから「あっ!忘れてた。」と思い出すものですから未だ飲んでいません。今一本の方はなかなかの味でした。
 10年ビールというのも、なんかおっとろしい感じがしますね。日本酒の古酒、大酒飲みは「うまい!」といいますが、小生などはまだその域には達していません。
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たこ焼き名人 (ささ舟)
2013-04-24 10:49:20
こんにちは~ ご無沙汰していました。

たこ焼き上手に焼けていますね。私などぐちゃぐちゃになりなしたけど・・・。ひばりさんはもうひとりで行けます、しっかり覚えましたから。
さくら時は花粉で結膜と気管支の炎症で臥せっていました。まだ本調子ではないのですが、心身が多少うずうずし始めたのでそろそろ始動のときかな、と思い、21日京都御苑、出水の小川の里さくらと近衛邸跡の繊細な糸さくらを観て来ました。それは見事というしかない艶麗なものでした。九條邸跡の藤も咲きはじめていました。
お土産のビールののど越しは如何でしたか?癖になりそうかな?
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café とビール (mfujino)
2013-04-23 20:48:37
gunkanatagoさん、五月山は今頃桜祭りなのですか。大阪ならもっと早い時期だろうにと想像するのですが、山で標高が平地よりも高いからですかね。まあ、バーベキューでの花見は他人には迷惑なものです。更にカラオケになるともっと悪い。まあ花見ではなく青空酒場とでも考えておけば腹も立たないのでしょうけど。

周山ビールを置いてもらうというミッション、とは羽田さんが聞いたら涙ものです。

昼ご飯にうどんを食べて、ここで寝ていく人も、っていいカフェーですね。でもね、フランス語caféの発音はカフェですから私にはこちらの方がすっきりと来ます。マクドナルドをマックとマクド、と関東と関西では言い方が違うそうですね。アイスコーヒーとレイコーというのもあった様な。こういった深層意識を地域別に分析するといろいろ面白いですね。関西人の方が自分のものにして言っている様な気がするのですが。外国語に左右されず自分に根を生やしている人の方が外国の人に尊敬されると思っています。

水で薄めないと呑めないスカイラークってビール、呑みました?アルコール濃度が高いのでしょう?ビールと言えば、大阪時代に買って田舎へちゃんと持って来た10年ビール、すなわち10年先に呑んでね、ってのがが我が冷蔵庫にまだ眠っています。そろそろ呑んでみようかな、、え~と何年前に買ったか書いておかなかったので、、(*_*) 大阪は道頓堀に「貧乏貴族」という世界のビールを置いているバーがあったのですが。
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例の五月山です。 (gunkanatago)
2013-04-23 18:03:59
 道草様、コメントをありがとうございます。はい、一度登って頂いた五月山です。バブルのころの桜祭りは緋毛氈を敷いて30人ぐらいのネーチャンがその上で琴を弾き、そこに花がサーと舞い落ちるというなかなかに豪奢なものでしたが、今はショボクなりました。茶室で茶を点てることも無くなりました。
 うどん研究所は閉まっているというか、うどんが2時まででカフェは5時までです。ライブが行われる場合もあります。もともとは公務員だったのですが、お父さんが亡くなられたことで自分の余命を考え、やりたいことをやろうと一念発起したと聞かせてくれました。そういうことを一度も考えたことがなかった小生などビックリの話でした。
 今の若い人は、昔に比べたらエライと思います。花見でベロベロになっている人を見ませんから(笑)、だから邪魔くさいバーベキューでもできるのだと思います。我々など先ず車で花見に行かない。飲むだけ飲んで駅か橋で一寝入りしてから帰宅でしたものね。
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カフェーよりやっぱしビールはハナの下。 (道草)
2013-04-23 17:48:18
五月山は前に案内してもらった所ですか。桜の季節ではありませんでしたけど、中々美事な桜の名所ではないですか。今年の桜は早く咲いて長く保っていると思うのですが、どうでしょうか。一昨日は、東北で雪の花見が出来たとか。
宴会の伴う花見(大阪の例の場所です)は夜にしかしたことがありませんが、やはり持参の弁当でした。その方が帰りは手ぶらですから、多少の足元の不備は克服出来ますし賢明ではないですか。

それにしましても、途中にある手押しポンプは懐かしい眺めです。京都の町家には、大抵釣瓶の井戸でしたが、八木に住んだ時に手押しポンプを経験しています。あの頃は、冬の朝は凍って往生したものです。

例のうどん研究所は閉まっていて残念でした。味わいを聞かせてほしかったのですが。いつか、連れて行ってください。
カフェの語源はcaféだから、本来はカフェではないのですか。仏語は専門家が居られますから私などの出番ではありませんが。
それよりも、薄めて飲むビールがあるとは驚きです。麦酒の原酒ですか。


「冷えたビール」   茨木のり子

冷えたビールは
むかしみんなの憧れだった
わずか二十年前
好きなときに好きなだけ取り出せて
うんと冷えたの ぐっとやれたら
さぞかしそれは天国だろう
気づいたら
いつのまにやら現実で
朝っぱらから飲むひともあり
春夏秋冬 どの家にも
冷えたビール何本かが眠り
路上でさえ難なくカタリと手に入る
だが
ああ 天国!
おお 甘露!
しみじみ呻く者はいず
さほど幸せにもなれなかった

不老長寿も憧れだった
いにしえより薬草をもとめ
仙人ともなり錬金術にうつつを抜かし
人智を結集 追い求めたものが
身をよじるように焦がれたものが
今や現実 平均寿命八十歳になんなんとする
助けて!
手に入れた玉手箱の実態に愕然
みんなやれやれと深い溜息
互いに顔を見合わせて
こんな筈じゃなかったな

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