高句麗好太王の碑にいう辛卯の倭軍による渡海攻撃から実に1620年、倭人の末裔は衰亡の兆しを憂いつつも、未だ未だ泰平にして豊かなる平成の御代を謳歌致しております。吉例愛宕登山も「あと何年登れるか」というような声も増えて参りましたが、本年も無事に愛宕社に参拝することが出来ました。それどころか行軍は年々厳しくなるとの声もあり、明年は愈々懸案の愛宕・朝日峯・天童・飯盛・桟敷・魚谷の六山一挙登頂を計画する動きもあるようです。
さて、今回はいきなりドチョンボで、カメラに死にかけのバッテリーを入れてきたので、思うように写真が撮れませんでした(スイッチを入れた瞬間にシャッターを押さねばならない、ワイアットアープもびっくりの早技を要す)。また、帰宅後に確認すると首無し地蔵から後は、バッテリーがいよいよダメになり、+もはや食い意地だけが頭を支配していたと見えて写真がありません。振り返れば、その地蔵の後こそが今回の登山の中のハイライトであったのに写真が全く無いというのは同行の方々にも申し訳ないことです。
登りは、例年の如く清滝から表参道です。山上の雪を期待する人が多いのでしょう。いつもより登山者は多いようです。
五合目
この表参道は、最初は結構急でしんどいのですが、尾根筋まで登ってしまいますと比較的に楽な道が続きます。
同じような写真が続いて恐縮であります。目をつむってケンケンでも登れそうでしょう。本日は眺望もなかなかよくてホイホイと黒門に到着です。
神社の参拝も例の通り、神聖の樽酒は本年も美味でありました。お守りの授与も例年通り、これで今年も火事は無し。神社の裏手に回り地蔵の辻に向かう道は、表参道の殷賑ぶりに比べると閑散としておりますが、これは本日は谷山林道が車で上れぬ為に、首無し地蔵方面からの登山者が殆どいないためです。
本年、初めて知ったことですが、目を凝らすと比良の山塊の右手に伊吹山が見えています(写真では判別できません。双眼鏡を持って登りましょう)。
誰が付けたか「地蔵の辻」
地蔵の辻のお地蔵さんも首無し地蔵と同じく道標を兼ねています。首無し地蔵までは踏み跡もあって快調快調。
人のいる辺りが首無し地蔵
ここからは全く人の通らぬウジウジ峠に向かいました。峠近くの「ウジウジ峠のおいしい水」が湧いているところはきれいに整備されていました。さらに直進すると、いつの間にか谷に下りてしまっています。そう、ウジウジ谷に新しい林道が出来ていたのです。これを真っ直ぐ行って細野・愛宕道に出るのも一興ですが、既に登山後の風呂と食事を高雄で頼んでいるので、そういう訳にはいきません。同行された方々は不安に思われたかも知れませんが、こういうことは一人でもよくやっていることですし、位置を失っているわけではないので心配は無用であります。
引き返して、松尾峠への道に復帰、カヤノキ峠まで踏み跡を付けて歩き(ヤッホー、わしらの足跡しかないぞい!)、ここからは一挙に谷山林道に下ります。谷山林道では、たくさんの北山杉が雪のために折れて倒れていました。ただでさえ儲からぬ林業にまたこのような被害、喜ぶばかりの雪ではありません。ちょっと反省。
到着したのはもみぢ家の別館、半露天風呂も温かく、一献重ねるうちに夜が更けていきますが、本日は超弩級の酒飲みが参加していなかったので、全体の酒量は知れたものでありました。写真があまりに少ないので最後に一枚。
本日はしゃぶしゃぶー。
さて、今回の登山、迷走する我々連合艦隊に対して、征露の役にてウラジオ艦隊撃滅の功を挙げた上村艦隊よろしく、別働隊が大活躍されていました。その様子は次のブログにて公開中です。
ふらり道草・時の往来
さて、今回はいきなりドチョンボで、カメラに死にかけのバッテリーを入れてきたので、思うように写真が撮れませんでした(スイッチを入れた瞬間にシャッターを押さねばならない、ワイアットアープもびっくりの早技を要す)。また、帰宅後に確認すると首無し地蔵から後は、バッテリーがいよいよダメになり、+もはや食い意地だけが頭を支配していたと見えて写真がありません。振り返れば、その地蔵の後こそが今回の登山の中のハイライトであったのに写真が全く無いというのは同行の方々にも申し訳ないことです。
登りは、例年の如く清滝から表参道です。山上の雪を期待する人が多いのでしょう。いつもより登山者は多いようです。
五合目
この表参道は、最初は結構急でしんどいのですが、尾根筋まで登ってしまいますと比較的に楽な道が続きます。
同じような写真が続いて恐縮であります。目をつむってケンケンでも登れそうでしょう。本日は眺望もなかなかよくてホイホイと黒門に到着です。
神社の参拝も例の通り、神聖の樽酒は本年も美味でありました。お守りの授与も例年通り、これで今年も火事は無し。神社の裏手に回り地蔵の辻に向かう道は、表参道の殷賑ぶりに比べると閑散としておりますが、これは本日は谷山林道が車で上れぬ為に、首無し地蔵方面からの登山者が殆どいないためです。
本年、初めて知ったことですが、目を凝らすと比良の山塊の右手に伊吹山が見えています(写真では判別できません。双眼鏡を持って登りましょう)。
誰が付けたか「地蔵の辻」
地蔵の辻のお地蔵さんも首無し地蔵と同じく道標を兼ねています。首無し地蔵までは踏み跡もあって快調快調。
人のいる辺りが首無し地蔵
ここからは全く人の通らぬウジウジ峠に向かいました。峠近くの「ウジウジ峠のおいしい水」が湧いているところはきれいに整備されていました。さらに直進すると、いつの間にか谷に下りてしまっています。そう、ウジウジ谷に新しい林道が出来ていたのです。これを真っ直ぐ行って細野・愛宕道に出るのも一興ですが、既に登山後の風呂と食事を高雄で頼んでいるので、そういう訳にはいきません。同行された方々は不安に思われたかも知れませんが、こういうことは一人でもよくやっていることですし、位置を失っているわけではないので心配は無用であります。
引き返して、松尾峠への道に復帰、カヤノキ峠まで踏み跡を付けて歩き(ヤッホー、わしらの足跡しかないぞい!)、ここからは一挙に谷山林道に下ります。谷山林道では、たくさんの北山杉が雪のために折れて倒れていました。ただでさえ儲からぬ林業にまたこのような被害、喜ぶばかりの雪ではありません。ちょっと反省。
到着したのはもみぢ家の別館、半露天風呂も温かく、一献重ねるうちに夜が更けていきますが、本日は超弩級の酒飲みが参加していなかったので、全体の酒量は知れたものでありました。写真があまりに少ないので最後に一枚。
本日はしゃぶしゃぶー。
さて、今回の登山、迷走する我々連合艦隊に対して、征露の役にてウラジオ艦隊撃滅の功を挙げた上村艦隊よろしく、別働隊が大活躍されていました。その様子は次のブログにて公開中です。
ふらり道草・時の往来
いずれにしましても、リーダーの徘徊堂さんには多大なご心労とご迷惑をお掛けしましたことを深謝申し上げます。それにしましても、ハイライトと申すべき(たまたまだったのかも知れませんが)ウジウジ谷へご一緒に立ち寄れず、残念ではありました。所定の時間に到着して
真面目に2時間を待ち続けたのは、せめてもの申し訳の一端とご容赦下さい。
無事に皆様と合流が叶い、和やかにも賑やかな宴会へと傾れ込めたことを嬉しく存じます。次回は更なる広範囲の徘徊計画もある由。果たしてその時期まで保てるかどうか分かりませんが、その節はまたこれに懲りずに宜しくお願い申し上げます。
半世紀振りの雪山を堪能した余韻が、今も持続しております。拙文のご紹介、重ね重ね恐縮です。
その時の情景を詠んだ拙作が、本日の京都新聞の「京都文芸」に掲戴されました。「倒木の北山杉を潜り抜け雪踏みしめてひたすらに行く」道草。
雪の吉例愛宕詣おめでとうございます。毎年登られるそうですが、雪のない年もあるのですか?
楽しそうですね。お写真で伺えますよ。それにしても山に関する名前で非常に興味がありますね。今回のウジウジ谷とは何かためらう原因(危ない崖があるとか)がある場所(谷)なのでしょうか?
ガスやストーブの管理が怪しくなってきた昨今です。「阿多古祀符火迺要慎」のお札を受けに行かねばなりばなりませぬ。
昨日のK新聞『歌壇』に掲載されていました、道草さんの愛宕詣の時の一句だと思います。
倒木の北山杉を潜リ抜け雪踏みしめてひたすらに行く
無断で叱られそうです。
阪急沿線にお住まいでない方は、やはり嵐山というとJRと思い込んでしまうでしょうね。来年は清滝で待ち合わせを致しましょう。愛宕→朝日峯→愛宕道→余野→茶呑峠→天童山→飯盛山→桟敷ヶ岳→魚谷山→二ノ瀬ユリ→貴船、一度やってみたいなあと思いながら、思いきり早起きをしなくてはならないので、実現していません。夏ならば、途中で夜になっても不安は無いのでいいかなと思いますが、貴船に到着したら電車がなかったりして…という可能性大です。
ウジウジ谷は、入ってしまえば細野の愛宕道まで長い長い道が続きますが、危険なことはありません。初めて歩いたときは、細野に出るまでが本当に長く感じられて気持ちがウジウジするからこんな名前なのだと思いました(mfujino様の甥御さんのブログで雲心寺からきていることを教わりました)。
当日は、細野に出たりしたら高雄での宴会が出来なくなるので引き返しました。10年間もほっておくと新しい林道もできるなあと反省し、今年は正月以外にも愛宕方面に行こうと思っておりますので、阿多古祀符火迺要慎のお札ももらいに参りましょう。
今年の愛宕さんの積雪は雪の風情を味わうにはちょうどよかったのではないでしょうか?雪山というか雪の風情を味わうハイキングと言えば金剛山と高見山ですよね。高見山では、登り初めは雪の姿はなかったのですが、さすが頂上付近は海老の尻尾も見ることも出来ました。昼飯は暖かいラーメンにしようと提案していたのですが、ストーブを雪の上に直接置いたものでガスが気化しなかったのでしょう、上手く行きませんで恨み辛みを言われてしまった経験があります。アルプスへはこんな基本的な知識も無く登ることはできませんが、せめて上高地ぐらいまでは行ってみたい気もあります。せっかく雪が降ったのですが今年は降りすぎて雪の京北トレイルはまだ歩けていません。もう一つトレッキングシューズの底が張り直せていないのもその原因の一つなのですが。
ウジウジ谷の雲心寺もそうですが、長老岳などあちこちに山寺があり昔の僧侶は山に籠もって修行をしておられたのですね。ウジウジ谷を行くもよし、松尾峠から田尻廃村を下るもよし。春遠からじ、ここではクリンソウも楽しめます。ペンション愛宕道で締めをするもよし。最近お付き合いを始めた山のベテランTさんが仲間と竜ヶ岳に山小屋をつくられたそうで、一度訪れたいとも思っています。
高見山ではないのですが、愛宕のウジウジ峠の湧き水の辺りで大学生たちと鍋をしたときは、mfujino様と同じで湯が沸かず、誰が放り込んだのか冷凍のままのたこ焼きをジャリジャリと言わせて食べました。
春の第1番は桟敷ヶ岳と思っておりますが、今年は愛宕方面も何回か訪れたいと考えています。竜ヶ岳の小屋とは、近年名高い「竜の小屋」でしょうか。首無し地蔵の分岐から行くところですね。日にちが合えば、お供致します。