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【展覧会】アーティゾン美術館 開館記念展 見えてくる光景 コレクションの現在地

2020-02-08 20:37:03 | アート・文化
篤。見る方には得。太っ腹なオープン感覚と所蔵品の厚み。開館記念展。

ザオ・ウーキーに会いたくて、ずっと待ってた。
再会できてほんと幸せ。
もちろん他の、多様でそれぞれ個が立ってる所蔵品を観る幸せもたっぷり。
歌舞伎の観客席だったら「ヨッ!待ってました!!」ね。

ボリューム感は、私の個人的感覚では、西美や近美の常設に比肩。
数はさすがに譲るとしても、高い密度でカバーしてます。

私設のいいところなかな、コレクションのトーンに一定の思いがある
感じなので、脳が振り回されずに観れる。
少なくとも私には「癒し」。
哀切や不安や乱調の表現があったとしても、癒される。
ブリジストン美術館時代に感じた、トーンかポリシーか、何だろう、
多様でありながら一本筋が通っている並びは健在。

蒐集が沿う感性の軸と、美術史的時系列の変遷の視点の軸から成る
座標で開示された展示構成。

使ってみて思いのほかよかったWeb事前購入。
10分前まで(空いてれば)購入可、指定の1時間半枠のどこかで入場
すれば良いという入場調整があるだけで、観覧時間は制限されていません。
しかもお財布に優しい。

無料のガイドがスマホで使える(私はイヤホン持参忘れたから
あきらめたけど、次回は試したい)。

ほとんど写真撮影可。
でもあまり撮らなかった。きっとまた行くから。通いたくなる場所。

建築や内装のコンセプトも興味深し。
アルゴリズムとヒューリスティック、そして泡。

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アーティゾン美術館 開館記念展 見えてくる光景 コレクションの現在地
2020年1月18日~2020年3月31日
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/emerging_artscape/

絵画の額はそれぞれガラスで覆われ、しかし
うつりこみを極小化、存在を感じさせない。

(2020.2.8)


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