観客が暗に脳内に構成する”設定”は、
やわらかくけれどきっぱりと、反転させられる。2度。
印象的な出来事、景色、天候、衣服の色、ことば、小さな物たちは、
”あのとき”を特定する符牒として緻密に配置されている。
ああ、なるほど、と思いながらも、ちくちくと硝子の破片の触れたように胸が痛むのは、
登場する誰かに対する批判的な心情を持った罪悪感、ではなく、
透明感にあふれる”彼ら”の、青葉のような感性が直面しあるいは直面するであろう
理不尽の予感からだろうか。
解釈をどう述べようとしても、言葉にしたら陳腐になりそうで書けない。
うけとって、かかえて、苦みや痛みやねがいなど、小さな種々の情動が、
わらわらと手の内に在るのを、ジャッジせずにあるがまま持っていられるかを
試されている気がした。
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公式サイト:https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
(2023.6.4)
やわらかくけれどきっぱりと、反転させられる。2度。
印象的な出来事、景色、天候、衣服の色、ことば、小さな物たちは、
”あのとき”を特定する符牒として緻密に配置されている。
ああ、なるほど、と思いながらも、ちくちくと硝子の破片の触れたように胸が痛むのは、
登場する誰かに対する批判的な心情を持った罪悪感、ではなく、
透明感にあふれる”彼ら”の、青葉のような感性が直面しあるいは直面するであろう
理不尽の予感からだろうか。
解釈をどう述べようとしても、言葉にしたら陳腐になりそうで書けない。
うけとって、かかえて、苦みや痛みやねがいなど、小さな種々の情動が、
わらわらと手の内に在るのを、ジャッジせずにあるがまま持っていられるかを
試されている気がした。
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公式サイト:https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
(2023.6.4)