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歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【展覧会】ミナ ペルホネン 皆川明 つづく

2020-02-02 20:18:20 | アート・文化
堪らなく心ときめく。

テキスタイル。
パターン/文様、糸系の手仕事:織・編・刺繍・染。

圧倒的な量、蓄積された歴史。

視覚と触感(の想起)と。

文様とテクスチャはそれぞれ物語をものがたる。
こんなに多くありながらうるさくない。
調和とも違う。
森の中で多様な周波数の音をいっぺんに聴くのに似ている。

見て温かい。
温度ではなく手ざわりの予感からくる。

なんて優しい。

けれど、甘いのとは違う。
幾何ではない円や曲線に満ち満ちて、やわらかでありながら、
どこかしらに峻烈な何かが内包されている。刺激的。
それは、冬の厳しさだったり、生命の循環だったりするのかな。

テキスタイルと、仕立てられた服を観た後に、
スケッチを見て創られるプロセスを見て、その技に再度心を掴まれる。

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「長く生産し続けることで生産現場を安定させ
 人びとにも長く愛されていくことにつながる」
デザインが視覚として放つメッセージだけでなく、
つくるプロセスもサステナブルなのですね。

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ミナ ペルホネン 皆川明 つづく
東京都現代美術館
2019年11月16日~2020年2月16日
https://mina-tsuzuku.jp/

(2020.2.2)