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【歌舞伎】歌舞伎座 壽 初春大歌舞伎 2022年1月

2022-01-03 22:17:38 | 歌舞伎
壽 初春大歌舞伎
歌舞伎座
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◆第一部

一、一條大蔵譚

「檜垣」の勘九郎さんの大蔵卿が、もう、ふわっふわ。無重力か?くらい。
人物の背景を知っていつつも別次元で多幸感きた。すごい。

対する鬼次郎お京を獅童さん七之助さんがスキッとでも強すぎず優しい。
扇雀さんの常盤御前、おっとりの中の炎の心。

大蔵卿は、あのふるまいを長年続けつつ敵の首も取るっていう、
狂気かといえばそうではなくて、徹底的に冷静。高度な人格が根底にある。
ちゃんとぜんぶ同居してた。

二、祝春元禄花見踊

やわらかくて、ここちよい。
獅童さんちの陽喜ちゃんが初お目見えとは聞いていたのですが。
飛び六方とは。
いや、なんか、泣けた。花道をリードしていった役者さんの姿と共に。

◆第二部

一、春の寿

コロナになってからの舞踊演目には割と祈りを感じることが多くて。
お正月でもありますが。
じんわりと染みます。

二、新玉の笑いで寿ぐ艪清の夢

喜劇演目だけれど、こちらもどこかしら祈りが含まれているような気が。
と言いつつ、素直に楽しく観ました。
幸四郎さんと孝太郎さんはじめとして、いずれも愛すべき人物像、可愛い。

有名演目の引用を探すのも楽しみ。
観たことあるけどどれだっけ、ていうのもありますけどね私の場合。

(2022.1.3)


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