いっぷりじいさんが瓶焼酎をもろうたけん飲むかとの誘い。
キリンじいさんを誘って三人で酒盛り会を。
冠婚葬祭以外で外で飲むのは約10年ぶりかな。
勘定奉行がケイちゃんからもらったシカ肉鍋を用意してくれた。
これは宿毛で買うてきたサバ寿司。
追加の具も、
さっそくいっぷりじいさんの家で酒盛り。
最初のビールを飲んで瓶焼酎を開けるか、古い立派な箱入り。
ぜったいまろやかで美味いぞ、といっぷりじいさんが。
封を切って開けようとしるがなかなか開かん。
いっぷりじいさんが包丁で口を緩めるが、
なんとか、かんとかやっと開いた。
おい!中身は1センチほどしかない、
どがいなっちょるんぞ。
飲んでみるか、
イマイチ、喉に通りにくい。まろやかさはないぞ。
これは安物を入れ替えとるぞ、とキリンじいさんが言う。
しやないな、
なんじゃかんじゃ言いもって酒盛りは続く。
誰も瓶焼酎は飲まん。
いっぷりじいさんが普段飲みよる焼酎の方が喉の通りがええ。
いっぷりじいさんの姉さんがアジのすり身を差し入れしてくれた。
出来たてで美味い。
これは高い酒ぞといっぷりじいさんが奥から出してくる。
ばかやん、あほたれ等とののしる言葉が行き交う。
節崎、馬瀬、深泥は紫、永ノ岡上下は青、
など小学校の運動会の地区リレーの鉢巻の色を思いだしながら、阿保やバカやと。
。
おい!ようけ飲んだけんもうお開きにしようや。
この瓶持って帰れと言うけど、いらんわ。
約3時間ご苦労やったな。
たまには気兼ねのう楽しんだな。もう無いかも。