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NO MANGA NO LIFE!!

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [ネタバレ]

2012-02-25 23:46:09 | 映画
※ネタバレや見たくない(期待してない)コメントなども書いちゃうので
不快になりそうな人はぜったい読まないように!
性格上、基本的にベタボメな提灯記事は書きません。



ものすごくうるさくて、ありえないほど近いを観てきた。


9.11の事件で父親を失い、喪失感を埋めることができずに
いる主人公の少年。
父親が生前に残した宝探しのヒントをもとに、日々正解をさがし
つづけていれば、父親とのつながりを保てると思い、熱中して
自分の精神状態をごまかし続ける。
それでもやはり、父親はもう居ないという現実。
そこから乗り越えていく成長と、主人公と人とのつながりを
描いた作品。

途中から少年の宝探しを手伝ってくれることになった謎の老人。
自己中心的な少年をうまく誘導してしまうおじいちゃんがなんとなく
おちゃめで可愛い。
このおじいちゃんのおかげで少年はすこしずつ心を開きはじめる。

少年はじぶんの精神状態や不満をすべて母親にぶつけるし、なぜ
か疎ましく思ってる。
母親が父を見捨てたとかなら判るんだけど、そういうわけでもない。
なんで母親にそこまでつらくあたるのか?それは、父からの最期の
電話が『少年宛て』にかかってきてたことを『判っていた』のに、
怖くて電話に出なかったこと。
それによる後悔と後ろめたさからくる八つ当たりみたいなもんだっ
たのかな。とちゅう母親が気の毒になってくる。

少年はなんらかの障害をもってるっぽいんだけど、その抱えてる
問題(病気?)が、先天性のものなのか、それとも父を失った
ことによる後天的なものなのか?はたまた両方なのか?
このへんがもうちょっとわかりやすく切り分けられてるとよかった
かなぁ。
なんでこの作品にその設定が必要だったのかが判りにくい。

父親が生前に語った宝探しの「宝」、第六区のはなしがいまいち
ピンとこなかった。
これって、アメリカでは都市伝説として有名なネタとかなのかな?

最後に宝の在り処に気付けたのはおじいちゃんに手紙を書いてて
「左から3番目のブランコが好きだった」に行き着いたのかな?

見どころは、母親のタネ明かしかなぁ。
自責の念を解放した少年が、まったく気付いてなかったのは自分
だったってことでようやく心を開けるようになる。
この作品、最初から最後までだれも少年を叱らないんだよねぇ。
そこがステキ。
母親の少年に対する愛情と信頼もすごく良かった。
あそこまで行動できるってすばらしい。

サンドラ・ブロックの作品をあまり観たことがなかったけど、こう
いう母親役のような雰囲気も出せるのかと新鮮な感じがした。

少年が誰かに似てる気がしてしょうがなかったんだけどどうしても
思い出せない。
渋い顔、怪訝な顔したときがちょっとユアン・マクレガーにも似てた
けど、ふだんの顔が誰か女性で似てる人がいる気が…。うーん。

鍵屋の主人は「ペントハウス [ネタバレ]」に出てたドアマンの
人かな?



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