週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
題名に「週刊金曜日」と使用する事は、編集部の許可を得ています。

大型店、元旦営業の元凶

2005-09-20 09:55:46 | 週刊金曜日
中内功氏が死去 ダイエーを創業 (共同通信) - goo ニュース

中内氏、最後の老害が、大型店の元旦営業。
阪神淡路大震災後、営業成績悪化したため、ダイエーは元旦からの営業を始めた。他の小売各社も追随せざるを得ず、同業他社含めた、従業員+その家族の唯一の一家団欒だった「正月」が消滅した。取引先各社も、元旦が休めなくなったであろう。

一旦正月元旦営業を始めると、もう正月休みは復活はしない。
何万人もの子どもが親のいない元旦を来年も迎える事になる。
その元凶を作った人が亡くなった。

ダイエーの不振は震災前から始まっていた。

大型店舗規制法(大店法)ができる前に積極的に出店していたダイエーは、大店法に守られて売り上げが落ちる事はなかった。他の企業が駐車場付きの大きな店を郊外に作り、大店法もなくなったら、いままではダイエーに行くしかなかった客は、そっちに行ってしまい、ダイエーの売り上げが下がった。

近所にはダイエーはないので、めったに買い物はしなかったが、10数年前に買った子ども用トレーニングパンツ(トイレトレーニングのためのパンツ)のゴムがすぐに切れた。ゴムを入れ替えようとしたら、なんと中に入っていたのは、ゴムひもではなくて、輪ゴムの太いもの=ゴムのバンドが入っていた。そこまでして原価をおさえるか!とあきれた。まったく客を大事にしていない、営業成績(原価率を下げること)しか考えていない、とんでもない企業だと思った。

そこそこ売れている店もあるだろうに、ダイエーの業績は回復のきざしが全くない。
その原因には、客を省みない企業体質もあると思う。
中内氏がダイエー会長を辞めても、まったく体質は変わっていないようだ。
お客を大事にする企業体質に変える事ができるか。現経営陣の手腕にかかっている。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
店舗にもよるのだけど (るーぱー)
2005-09-21 09:51:33
広島の店舗は場所としてはかなりいい場所に立地してました。市内に2店舗あるのですが

どちらも登りのエスカレータがあるけど下りは階段したなかったんです。

そういうことをケチると

大きいものを買わなくなるっていうことが

わからなかったんでしょうか。

広島にある3店舗はすべて閉店が決まっています。

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古いお店は。。 (habichan)
2005-09-21 11:07:43
それは、かなり古いお店ですね。

初期投資を抑えたのでしょう。

後からエスカレーター増設って難しいようですから。

そういえば、小倉の中心部にあったダイエーも下りエスカレーターって無かったような。。階段を下りた記憶が。

そのダイエーはデッカイ再開発ビルが建って、ダイエーは地下食品売り場のみ。



実は!

佐賀市の老舗百貨店「玉屋」も上りエスカレーターしか無い!下りのエスカレーターが佐賀市内にできるのは、1980年に西友が出店してから・・・。

佐賀県鹿島市にジャスコが出店した時、ご老人はみなさん下りエスカレータがあるにもかかわらず、階段を下りていました。

「はなわ」の佐賀県の歌はあながち誇張ではないのですよ。
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