週刊金曜日な日々

「週刊金曜日」、一読者のB級時評
題名に「週刊金曜日」と使用する事は、編集部の許可を得ています。

映画「フォグ・オブ・ウォー」

2011-02-25 10:36:19 | 週刊金曜日
映画「フォグ・オブ・ウォー」
ベトナム戦争当時のアメリカ国防長官だったマクナマラ氏へ
2003年にインタビューした記録映画です。

BSで放送されていたのを録画して見ました。。。

まずは、キューバ危機を回避した英雄的なエピソードから始まり
そのとき「キューバ侵攻を主張した元上官ルメイ氏について批判し
第2次世界大戦の日本での焼夷弾について多少の反省があり

ベトナム戦争になると

副題が「11の教訓」
1)敵に感情移入せよ
キューバ危機に際して、ソ連の最高責任者の立場を考慮し、最終的に危機を回避した話。
2)理性は頼りにならない。
実は、キューバには危機の当時、すでに核弾頭があり、カストロはアメリカ合衆国攻撃をソ連に進言していたと、最近知った。
3)自己を超える何かがある。
4)効率を最大限に高めよ
B29をインドへ運び、インドから中国の成都へ運んび、さらに燃料も空輸していた。その後ルメイがサイパンに飛行場を作り、そこから日本を空爆した。
5)戦争にもバランスが必要だ
対日本の戦いで、67の都市を焼夷弾で破壊し一般人を殺害し、そして原爆を落としたことにたいして、
6)データーを集めよ
終戦後、フォードに入社後、車購買層を分析し、大衆向けの車を開発した話。
さらに自動車事故の犠牲者を減らすために、シートベルトを開発した話。
7)信条や見聞にはしばしば間違いがある。
ベトナム戦争でのインタビューに加え、マクナマラ氏が語りたがらない、戦争が拡大していく様子を、当時の録音された大統領とマクナマラ氏の音声が流れる。
8)論拠を再検討せよ。
枯れ葉剤の使用について、それを禁止する法律がない以上、使っても罪にはならない。
9)善をなさんとして悪をなすことも
10)決してとは決して言うな
さらに「聞かれたことを答えるな。答えたい質問にだけ答えろ」だそうです。
11)人間の本質は変えられない。


自分のミスや罪を認めつつも、それはすべてではないことを監督は記録映像や記録された音声で表現しています。
アメリカ合衆国が今もベトナム戦争と同じ過ちをくりかえしています。
特に「法の定めがないから枯れ葉剤を使っても問題ない」という発言は、だからアメリカ合衆国は他国が承認した地雷制限などを無視するんだな・・と思いました。

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